ブリヂストンは12月9日、同社が中国の大手タイヤメーカーである三角輪胎股份有限公司(以下、三角社)を相手に提起していた意匠権侵害訴訟について、中国最高人民法院で当社勝訴が確定したと発表した。
ブリヂストンは、三角社が、ブリヂストンが意匠権を持つスタッドレスタイヤのトレッドパタンを使用してタイヤを製造・販売した行為は意匠権侵害に該当するとして、2013年10月に、中国長春市中級人民法院に意匠権侵害で提訴していた。その結果、2015年7月にブリヂストンの主張が認められ、三角社に対して製造・販売の中止、及び損害賠償金の支払いを命じる判決が下された。この判決に対して三角社は上訴したが、第二審の吉林省高級人民法院においても、2016年1月に第一審判決を維持するとの判決が下され、ブリヂストンの勝訴が確定した。第二審判決に対し、2016年6月に三角社は中国最高人民法院に再審請求していたが、9月に第二審判決は妥当であり、三角社の請求を棄却するとの裁定が下され、ブリヂストンの主張が一貫して支持された。
同社は知的財産の保護に努めており、同社の特許、商標、及びその他の知的財産の不正使用または侵害に対しては今後も厳正に対処していくとしている。また、そうした活動を通じて顧客の安心・安全を最優先し、ブランド価値の維持・向上を図っていく方針。