JSRは2月21日、都内でライフサイエンス事業に関する説明会を開催した。最初に清水喬雄上席執行役員があいさつを行い、1年半ほど前に同様の説明会を開催した後、M&Aを実施するなどして「事業を拡充して体制を強化し、戦略も明確化した」ことから、改めて説明会を開催することにしたと説明した。
続いてエリック・ジョンソン・ライフサイエンス事業部長が説明を行った。同社では医療トレンドを踏まえ、バイオ医薬品と先端診断分野を中心に事業を展開している。新たな開発プロセスのうち、同社が取り組むのは「探索研究」と「製造プロセス開発・製造」である。
探索研究では、昨年12月に買収を発表した開発受託企業(CRO)の「クラウン・バイオ」がサービスを提供し、製品・材料の研究・開発・製造などを慶応大学との共同研究施設「医学化学イノベーションセンター(JKiC)」「JSRライフサイエンス」「MBL」が行う。
一方、製造プロセス開発・製造については、昨年6月に買収した開発・製造受託企業(CDMO)の「セレシス」と「KBI」がサービスを提供、製品・材料の研究・開発・製造はJSRライフサイエンスが行う。
製造プロセス開発・製造では「細胞株樹立」「製造技術確立」「製造」という流れがあり、並行して「分析」が行われるが、セレシスを買収したことで、先進的な細胞株樹立技術を確保した。
これにより、医薬品開発時点だけでなく、