豊田合成は7月15日、ハーヴァテック・コーポレーション(ハーヴァテック社)とシリケート蛍光体を用いた白色LED特許に関するライセンス契約に合意したと発表した。
同社はオーストリアのトリドニック・ジェナーズドルフ社と、ドイツのライヒトフェ・ブライトン社およびライテック社の4社(以下「B.O.S.E.コンソーシアム」)で、青色LEDと黄色シリケート蛍光体により白色光を構成する基本となる特許を保有している。
シリケート蛍光体と青色LEDの組合せによって製造された高精度かつ高光度な白色LEDは、携帯電話やノートパソコン、カーナビゲーションシステムなど小型ディスプレイを用いる電子機器等で使用されている。
B.O.S.E.コンソーシアムではLED業界がこれらの技術を活用できるよう、シリケート蛍光体と青色LEDの組合せによる白色LED技術を網羅する「デバイスライセンス」と、シリケート蛍光体の製造と販売を網羅する「材料ライセンス」を準備している。
今回、豊田合成は白色LED技術の特許に関する「デバイスライセンス」を台湾の大手表面実装LEDメーカーであるハーヴァテック社にライセンスすることに合意した。これによりハーヴァテック社はB.O.S.E.コンソーシアムの白色LED特許のライセンスを有する多数のLEDメーカーに加わり、特許でカバーされるシリケート蛍光体を用いた白色LEDを製造・販売することが可能となる。