ゴム金型メーカーの由良製作所は先ごろ、牧野フライス製の高速加工機「V77L、ATC80本装備」を2台導入したと発表した。
同社ではこれまで、大物加工の製作は既存のV77機1台で対応していたが、近年、大物加工の受注が増加する中で、短納期での対応が難しくなってきていた。
V77L導入の理由については、前記他に同業他社との決定的な差別化を図る狙いもある。ゴム型メーカーでV77を3台保有しATC80本仕様は非常に希少な例だからだ。
新設備はテーブルサイズも大きく、余裕を持ってべースをセットすることができる。ATCマガジンを80本装備することにより、加工条件によっては連続50時間以上の長時間運転が可能となったという。導入後1ヵ月後すでに達成している。(目標は連続100時間稼働)
同社の生産システム(データ一気通貫システム)と連動させることにより、大物加工のスピード化を一層図っていく方針。
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