ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情41 イタリアのゴム産業(後編) 加藤進一 2019年10月25日 12時 前回はゴム産業では、イタリアは成熟したゴム産業の国であることを紹介し、イタリアのゴム機械メーカーとゴムコンパウンドメーカーの工場見学した状況をお伝えました。そのほか、イタリアには優れたゴム機械メーカーがあることについても触れました。今回もイタリアのゴム産業について紹介します。 フッ素ゴムの世界……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情40 イタリアのゴム産業(前編) 加藤進一 2019年10月18日 14時 イタリアという国をイメージする時にドイツと比較して、なんていい加減な国民性だろうとイメージする方が多いと思われます。 しかし、ゴム産業の世界を見ていくと、イタリアには成熟したゴム産業があります。最近、イタリアのゴム機械メーカーとゴムコンパウンドメーカーを訪問してきました。 昔からタイヤのピレリ……
ゴムタイムス社 【新社長プライベートアンケート】東工コーセン 吉村達也社長 2019年9月2日 14時 ❶指名を受けて 米中摩擦が長期化し、景気の下振れが懸念されるタイミングでの指名ですが「逆境面白し」の心構えで難局を乗り切り、全社員で喜びを分かち合うような会社にしたい ❷家族の反応 健康だけには気を付けて頑張ってくださいと云われました ❸趣味
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情39 中国のゴム産業(後編) 加藤進一 2019年8月23日 12時 前回の中国のゴム事情を紹介しましたが、今回は中国の展示会情報をお伝えします。 2019年5月下旬に広州市でCHINAPLAS2019、プラスチックとゴム、エラストマーの展示会が開かれました。 これはアジアNo1(毎年開催の展示会として世界No1)のプラスチック関係の展示会です。当社(加藤事務所……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情38 中国のゴム産業(前編) 加藤進一 2019年7月22日 15時 今回は中国のゴム事情について紹介します。2018年1月に中国のゴム事情を取りあげ、その時は中国では環境規制が強まり、ゴム材料メーカーは、生産数量を減らして何とか規制をクリアーしようと企業努力をしておりました。そのため、原材料が不足気味になっているとも説明しました。今回はその後の話です。 昨年夏……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情37 ハンガリーのゴム産業(後編) 加藤進一 2019年6月24日 13時 前回は、ハンガリーで建設中のJSRとMOLの合弁会社「JSR MOL Synthetic Rubber(以下、JMSR)」について触れました。今回もハンガリーのゴム事情を紹介いたします。 ハンガリーにはタイヤメーカーの工場が4社あります。 一番大きな工場は、ハンコック社(韓国)で生産能力2・7……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情36 ハンガリーのゴム産業(前編) 加藤進一 2019年6月17日 15時 今年の3月に、ハンガリーに出張する機会がありました。今回はハンガリーのゴム事情についてお伝えします。ハンガリーは人口1000万人弱で、首都はブダペストです。西にオーストリア、東にルーマニア、北にスロバキア、南にクロアチア、セルビアに接している、平たい土地の国で、首都ブダペストにはドナウ川が流れて……
ゴムタイムス社 【新社長プライベートアンケート】旭カーボン 石井龍太郎社長 2019年5月20日 12時 ❶指名を受けて 心引き締まる思いでした。従来と全く異なるビジネス・技術なのでやりがいがあると感じています。 ❷家族の反応 2年に一度は転勤してきたので驚かず。肩書は関係なく、健康に留意するように。 ❸趣味
ゴムタイムス社 73%が3年後も不足予測 雇用・人材緊急アンケート【紙面特集面掲載】 2019年5月7日 15時 【1面から続く】 ◆人手不足による影響 人手不足によりどんな影響が見られるかについて、複数回答可として尋ねたところ、「人材採用が困難」が31・1%で最も多く、「商品・サービスの質の低下」が21・3%、「売上減少(需要への対応困難・機会損失を含む)」が19・7%、「利益減少(人件費・外注費等コスト増を含む……
ゴムタイムス社 7割以上が人手不足 雇用・人材緊急アンケート【紙面1面掲載】 2019年5月7日 15時 人手不足が社会問題となっている中、本紙は3月時点でゴム関連の原材料メーカー、製造企業、卸商社を対象に「雇用と人材に関する緊急アンケート」を実施した。その結果、7割以上の企業が人手不足の状況にあることがわかった。 人員の過不足状況についての設問では、「やや不足している」との回答が最も多く、46・2……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【14】~気球製作所豊間清氏 2019年4月27日 13時 今回が最終回となりました。弊社は曽祖父が創業し今年125年になります。 曾祖父没後の歴史と現況を記させていただこうと思います。以前の回で触れたことの重複が一部あることをお許しください。 「没後から戦前まで」 曽祖父の没(1913年)後は、娘婿で私の祖父豊間靖が弊社を継承しました。 祖父は係留……
ゴムタイムス社 【新社長プライベートアンケート】三洋貿易 新谷正伸新社長 2019年4月1日 12時 〈新谷正伸氏の略歴) 1958年6月28日東京都出身。早稲田大学理工学部卒業。1982年入社後、2008年10月東京ゴム3部長、2010年10月事業本部付部長、2012年1月Sanyo Corporation of America社長、2012年10月 執行役員兼Sanyo Corporation of Ame……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情35 ドイツのゴム産業(後編) 加藤進一 2019年3月25日 9時 タイヤの世界では、毎年3月にドイツのハノーバー市で「TIRE TECHNOLOGY CONFERENCE&EXPO」が開催されます。同EXPOには200社以上のタイヤ材料メーカー、タイヤ機械のメーカーが世界中から参加し出展します。 下の写真のその様子です。私も毎年参加しています。日本のタイヤ4……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情34 ドイツのゴム産業(前編) 加藤進一 2019年3月18日 12時 ドイツのゴム産業はEUの中でも別格です。理由の一つは、合成ゴムの世界最大メーカーで、かつ世界で初めて合成ゴムおよびゴム薬品を商業生産したBAYER社、その後のLanxess社、今のArlanxeo社がドイツにあったからです。優れた合成ゴムとゴム加硫促進剤、老化防止剤があってこそ、ゴム産業が発展し……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情33 インドのゴム産業(後編) 加藤進一 2019年2月25日 11時 前編に引き続き、インドのゴム産業をお伝えします。先日インドで二輪車用タイヤメーカーの最大手、TVS SRICHAKRA社本社工場を訪問しました。2工場で毎日約10万本のタイヤを生産している会社です。従業員数は約3000人。2輪用のタイヤ生産量では世界一かもしれません。オートバイ、スクーター用のタイ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情32 インドのゴム産業(前編) 加藤進一 2019年1月25日 12時 インドのゴム産業が成長しています。3年前にも、このコラムでインドのことを書きましたが、その後についてお伝えします。 インドのゴム産業の成長率は年率約7%です。車の生産台数では2016年にインドが韓国を抜いて、世界第5位になり、中国、米国、日本、ドイツ、インド、韓国の順になりました。年間478万……
ゴムタイムス社 景況アンケート 2019年の業績予想 5割が業績「横ばい」に 【紙面5面掲載】 2019年1月4日 10時 【1面から続く】 ◆18年度の業績(売上) 18年度の業績に関する設問では、売上高が「増収」と答えた企業は47%、「減収」は7%「横ばい」が46%となった。 前年の同じ調査では「増収」は57%、「減収」は9%、「横ばい」は34%だったので、今回は増収企業と減収企業がいずれも減少し、横ばいの企業が半数近くまで増……
ゴムタイムス社 景況アンケート 2019年の景況見通し 景気の足踏み感強まる 【紙面1面掲載】 2019年1月4日 9時 本紙は昨年10月時点でゴム関連の原材料メーカー、製造企業、卸商社を対象に「2019年の景況見通しと業績予想」に関するアンケート調査を実施し、74社から回答を得た。その結果、19年の景況見通しについては「変化なし」が約3割で最多となり、景気の足踏み感が強まっていることがわかった。次いで「緩やかに回復」と「……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【13】~気球製作所豊間清氏 2018年11月22日 12時 「殿堂入り」 2016年4月6日、米国ニューメキシコ州の州都アルカバーキ市にある市立気球博物館の学芸員ネイソン博士から、突然メールが届きました。 メールには曽祖父が国際航空連盟(FAI本部スイス・ローザンヌ)の功労者殿堂入りが決まったことが記されていました。 殿堂の管理を行っている市立気球博……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情31 カナダのゴム産業(後編) 加藤進一 2018年11月15日 16時 前回に引き続き、カナダのゴム事情をお伝えします。 カナダの自動車生産台数が2016年には年間235万台で、およそトヨタが60万台、GMが50万台、FCAが50万台、ホンダが40万台です(JETRO資料)。米国の自動車生産量では、1120万台(2017年)となっており、経済規模を考えると、カナダの自動車……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情30 カナダのゴム産業(前編) 加藤進一 2018年10月26日 13時 カナダにもゴム産業があります。一般的に言えば、米国とカナダを合わせて「北米」のゴム会社として取り扱われています。それは両国間で関税がなく、米国のゴム学会Rubber Divisionも米国、カナダを同じ学会をみなしています。 手元にある「2018 RubberDirectory&BuyersG……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情29 中東のゴム産業(後編) 加藤進一 2018年10月1日 11時 前回は、中東地区のゴム関連産業をはじめ、ドバイの働き方事情、中古タイヤチューブの輸入などを紹介いたしました。今回は国営石油化学メーカーについて、解説します。 サウジアラビアには原油だけでなく、国営石油化学メーカーがあります。とくにサウジアラムコ社とサビック社が有名です。 サウジアラムコ社は世界……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情28 中東のゴム産業(前編) 加藤進一 2018年9月20日 16時 中東地区 サウジアラビア、バーレン、UAE(アラブ首長国連邦)、カタールにゴム産業があるのでしょうか? 自動車産業、自動車ゴム部品メーカーもありませんので、ゴム成型メーカーはなさそうです。石油、石油化学メーカーはありますがゴム関連産業はどうでしょうか? しかしながら、中東地区にもゴム成型メーカ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情27 ロシアのゴム産業(後編) 加藤進一 2018年9月6日 12時 前回は、モスクワで開催されたロシア・ゴムタイヤ展示会に触れながら、ロシアのゴム産業について紹介しました。今回もロシアのゴム事情をみていきます。 ロシアには、ゴム材料メーカーがたくさんあり、合成ゴムの巨大な工場があります。イソプレンゴムとレギュラーブチルゴムでは、生産量ではロシアが世界1位の生産……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情26 ロシアのゴム産業(前編) 加藤進一 2018年8月24日 16時 今回はロシアのゴム産業について紹介します。今年4月に、モスクワで開催されたロシア・ゴムタイヤ展示会がありました。130社が出展しましたが、ロシアの会社が50社、海外の会社が80社で、EUと中国のゴム機械、ゴム材料、タイヤ会社の出展が多かったようです。意外と参加者が少なく、会場は閑散としていました。ロ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【12】~気球製作所豊間清氏 2018年8月23日 15時 今回も、曽祖父の故郷和歌山のお話をしたいと思います。 「初飛行成功100周年記念式典」 2010年(平成22年)。山田式1号飛行船初飛行成功の9月8日には、和歌山市長も出席されて顕彰碑のある和歌の浦のホテルで百周年記念祝賀会が催され100名を超える方々が参加されました。 また、これまでの地元の……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【11】~気球製作所豊間清氏 2018年6月15日 9時 今回は、曽祖父の再登場と故郷和歌山のお話をしたいと思います。 「紀の国先人展」 曽祖父の業績は、飛行船愛好家の方々や以前触れましたように「空の日」の関係で、たまにマスコミに取り上げられる程度で、地元の和歌山でも顕彰碑の存在すら知っている方はごく一部でした。 そんな中、2009年(平成21年)3……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情25 シンガポールのゴム産業(後編) 加藤進一 2018年6月8日 13時 前回に引き続き、後編でもシンガポールのゴム産業の現状について、紹介します。 シンガポールには、低燃費タイヤの必要なS―SBR合成ゴムの日系工場がたくさんあります。 たとえば、旭化成、日本ゼオン、住友化学(現在は2社が合弁でZSエラストマーとなりましたが工場は別々です)などがあります。これらはシ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情24 シンガポールのゴム産業(前編) 加藤進一 2018年5月17日 15時 3月にシンガポールに3日間行ってきました。加藤事務所が輸入代理店をしているフランスのMLPC社という加硫促進剤、マスターバッチメーカーのアジアミーティングが2日間あり、MLPC社本社社長以下とアジア中の代理店が集まり販売会議をやりました。 1日目には私が日本のマーケットについてプレゼンをし、2……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情23 中国の環境規制の現状(後編) 加藤進一 2018年4月19日 16時 前回に引き続き、中国で行われている環境規制によって、影響を及ぼすゴム産業について述べていきます。 ゴム薬品、促進剤、老化防止剤は、実際にはこれらの薬品の供給をほとんど中国に頼っていましたので、昨年は、供給減、価格3割UPとなり、どこも大変です。日本のゴム薬品メーカーもその原料、中間原料、または……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【10】~気球製作所豊間清氏 2018年4月5日 11時 今回は、曽祖父の故郷和歌山にある顕彰碑とそれにまつわるお話しをしたいと思います。 「顕彰碑」 和歌山市新和歌浦の高津子山に続く道をしばらく上っていくと和歌浦湾を一望に眺められる場所の左手に高さ約5メートルの大きな石碑が立っています。その石碑こそが1929年(昭和4年)4月8日に、旧徳川紀州候を……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情22 中国の環境規制の現状(前編) 加藤進一 2018年3月15日 14時 世界をゴム材料の視点から考えると、中国国内の環境規制が、タイヤ、ゴム業界に多大な影響を与え始めています。カーボンブラック、加硫促進剤、老化防止剤のゴム薬品、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等は最近値上がり、または物不足になっています。これらはすべて中国の環境規制、さらに裏金禁止規制が……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【9】~気球製作所豊間清氏 2018年2月2日 13時 今回も主題と離れますが、高層気象観測のことを少しお話ししたいと思います。 「高層気象観測の役割」 高層気象観測は上空の気温、気圧、湿度、風速風向を観測するものです。現在は平均約30kmの高度まで観測しています。私達が乗っている飛行機の高度が10km程ですのでその3倍の高さまで観測をしています。この……
ゴムタイムス社 景況アンケート 2018年の業績予想 2018年1月9日 12時 本紙は昨年12月時点で原材料メーカー、製造メーカー、ゴム製品卸商社を対象に、「2018年の景況見通しと業績予想」に関するアンケート調査を実施した。 17年度の業績に関する質問では、売上高が「増収」と答えた企業は57%、「減収」は9%、「横ばい」が34%となった。 経常利益についても「増益」が51%、「減……
ゴムタイムス社 景況アンケート 2018年の景況見通し 2018年1月9日 12時 本紙は昨年12月時点で原材料メーカー、製造メーカー、ゴム製品卸商社を対象に、「2018年の景況見通しと業績予想」に関するアンケート調査を実施した。その結果、18年の景況見通しについては「緩やかに回復している」が5割近くで最も多く、「変化はないがやや明るい兆しがみえ始める」「拡大している」を加えると、……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情21 米国のゴムEXPO(後編) 加藤進一 2018年1月9日 9時 ゴムEXPOから見える米国のゴム事情 前回は米国で開催されたゴムEXPOについて触れましたが、今回はこの展示会から見えてくる米国のゴム事情をお伝えします。 20年前に比べると、このゴム展示会の規模は少し小さくなりました。確かに生産拠点が米国からどんどんメキシコやアジアに移転されています。よって原……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【8】~気球製作所豊間清氏 2017年12月8日 8時 前号では、猪三郎の召天までを記させて頂きましたが、今回はその後の弊社の歴史を少し述べさせて頂きます。 「事業継承とアドバルーン」 猪三郎亡き後、その事業を継承したのが、娘婿である豊間靖(私の祖父)でした。猪三郎は私財を投じて飛行船の開発をしていたため、かなりの負債が残っていたようです。 祖父……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情20 米国のゴムEXPO(前編) 加藤進一 2017年11月22日 11時 米国で開催されたゴムEXPO(前編) 17年10月9日から12日まで、米国オハイオ州クリーブランド市で第192回国際エラストマー会議&ゴムEXPOが開かれました。 私は数年ぶりにこのゴムEXPOに参加しました。初めてこのゴムEXPOに参加したのが30年ぐらい前でしたから、ちょっと懐かしい展示会です。この……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 戦後から現在まで【最終回】~右川ゴム三代目の時代~ 右… 2017年11月16日 17時 今回で最終回となりましたが、右川ゴムは本当に人との出会いに恵まれました。 ■古田土先生の出会い 日本ゴム工業会のご縁でつながりを持った古田土会計事務所の古田土先生の言葉で「利益は目的でなく、社員とその家族を守るためのコストであり、会社存続のためのコストである」という発想が会社の利益計画の出発点で……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【7】~気球製作所豊間清氏 2017年10月26日 16時 前回は3号飛行船が東京上空を周回飛行したことをお話ししました。今回は4号飛行船にまつわるお話をしたいと思います。 「4号飛行船」 3号飛行船の成功に気をよくした猪三郎は、本格的な実用飛行船として、総体積2000立方メートルデトロイト75馬力発動機を2基装備した、4号飛行船の製造に着手しました。そ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 戦後から現在まで【13】~右川ゴム三代目の時代~ 右川清… 2017年9月22日 10時 右川ゴムの戦後の歴史は常に人、物、金の問題で悩まされました。 ■社長の役割 社長は人の問題では、ほぼ一人で対処していました。そのため、社員の採用を決断する、誰かが辞めれば、会社が悪いから人が辞めるのだと責められるのも社長です。穴の開いた職場に自ら入っていかなければ会社は回っていきません。売り上げ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情19 韓国 加藤進一 2017年9月7日 15時 韓国には2大タイヤメーカー、ハンコックタイヤ、クムホタイヤがあります。また自動車会社は現代自動車と起亜自動車(現代自動車は起亜自動車の32%株主で、かなり部品の共通化がはかられ1グループ2社と考えられます)があり、よって自動車ゴム部品メーカーも数多くあります。韓国ゴム工業会には約100社のゴム関連……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 戦後から現在まで【12】~右川ゴム三代目の時代~ 右川清… 2017年9月4日 4時 前回に続いて、私、右川清夫が事業を継承した後の、弊社の歩みを振り返ります。 二木会にて 東部ゴム工業会の二木会で、加藤寛先生に伺った話を思い出します。 「田中角榮の日本列島改造論で突っ走ってきた日本経済は、石油ショックの洗礼を受けなければ、変われなかったと言える。ひと、もの、かねに自由化……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【6】~気球製作所豊間清氏 2017年8月28日 6時 前回は曽祖父が作成した、1号飛行船に同乗した女性記者をご紹介しましたが、今回は3号飛行船と関連するお話をさせて頂きます。 「3号飛行船」 2号飛行船(第4回に記述)の最後は悲惨なものとなり、度重なる事故で新聞報道などもだんだんと熱が冷めてきて、曽祖父もかなり気落ちしたようです。 しかし猪三郎……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 戦後から現在まで【11】~右川ゴム三代目の時代~ 右川清… 2017年8月7日 10時 父・右川洪輔が亡くなる前年の昭和46年、私・清夫が㈱右川ゴム製造所の事業を引き継ぎました。最初の大仕事が埼玉県八潮市への移転でした。 恵まれた工場移転 昭和49年10月、白髭東地区の再開発により、右川ゴムは八潮市に新設した工場に移転。社員22名から一人の退職者もなく、新工場への継続勤務を承諾して……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情18 フィリピン(下) 加藤進一 2017年7月10日 9時 フィリピン経済と今後 前回はフィリピンのゴム産業についてお伝えしました。今回はフィリピン国内の現状について説明します。 フィリピンは人件費が安いこと、さらに人件費があまり上昇していないことが最大のメリットです。現在ワーカーの賃金はおよそ月3万円、よって上海、タイより安いくらいです。ベトナム、イン……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【5】~気球製作所豊間清氏 2017年6月26日 8時 これまで曽祖父・山田猪三郎が製作した山田式飛行船1号機、2号機について述べてきましたが、今回は視点を変えて、1号機に同乗した方をご紹介したいと思います。 「明治末期の報道」 当時の新聞や雑誌には、猪三郎の飛行船がたびたび登場していたようです。 新聞では大きなスペースを取り、記事と写真を載せてい……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情17 フィリピン(上) 加藤進一 2017年6月12日 10時 日系企業とゴム産業の現状 一般的にフィリピンのゴム産業と聞くと、あまりピンとこないかもしれません。大きな自動車産業があるわけでもありませんし、進出している日系ゴム会社の数も少ないです。しかし今フィリピンが次の進出先として注目を集めています。 現在フィリピンに進出している日本のゴム会社は、横浜ゴム……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 戦後から現在まで【10】~本社を埼玉県八潮に移転~ 右川… 2017年6月5日 5時 第一次石油ショック 押出しでできる工業用品の仕事をブリヂストンからもらい、横浜工場へ納品にいったこともあります。やがて第一次石油ショックが到来し、油や合成ゴムが手に入りにくくなりました。 重油は丸善石油に勤めていた学校の後輩に頼んで間に合わせてもらったり、合成ゴムは、同期入社のブリヂスト……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【4】~気球製作所豊間清氏 2017年5月29日 6時 山田式飛行船1号機の初飛行を成功させた曽祖父・山田猪三郎は、すぐさま2号機の開発に取り組みました。今回はその顛末をご紹介します。 「山田式飛行船2号機の多難」 1911年(明治44年)2月7日、山田式飛行船2号機のテスト飛行は無事終了し、翌8日に、5名の乗員を乗せて本格的な飛行が行われました。記録……