ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【8】~気球製作所豊間清氏 2017年12月8日 8時 前号では、猪三郎の召天までを記させて頂きましたが、今回はその後の弊社の歴史を少し述べさせて頂きます。 「事業継承とアドバルーン」 猪三郎亡き後、その事業を継承したのが、娘婿である豊間靖(私の祖父)でした。猪三郎は私財を投じて飛行船の開発をしていたため、かなりの負債が残っていたようです。 祖父……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情20 米国のゴムEXPO(前編) 加藤進一 2017年11月22日 11時 米国で開催されたゴムEXPO(前編) 17年10月9日から12日まで、米国オハイオ州クリーブランド市で第192回国際エラストマー会議&ゴムEXPOが開かれました。 私は数年ぶりにこのゴムEXPOに参加しました。初めてこのゴムEXPOに参加したのが30年ぐらい前でしたから、ちょっと懐かしい展示会です。この……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 戦後から現在まで【最終回】~右川ゴム三代目の時代~ 右… 2017年11月16日 17時 今回で最終回となりましたが、右川ゴムは本当に人との出会いに恵まれました。 ■古田土先生の出会い 日本ゴム工業会のご縁でつながりを持った古田土会計事務所の古田土先生の言葉で「利益は目的でなく、社員とその家族を守るためのコストであり、会社存続のためのコストである」という発想が会社の利益計画の出発点で……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【7】~気球製作所豊間清氏 2017年10月26日 16時 前回は3号飛行船が東京上空を周回飛行したことをお話ししました。今回は4号飛行船にまつわるお話をしたいと思います。 「4号飛行船」 3号飛行船の成功に気をよくした猪三郎は、本格的な実用飛行船として、総体積2000立方メートルデトロイト75馬力発動機を2基装備した、4号飛行船の製造に着手しました。そ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 戦後から現在まで【13】~右川ゴム三代目の時代~ 右川清… 2017年9月22日 10時 右川ゴムの戦後の歴史は常に人、物、金の問題で悩まされました。 ■社長の役割 社長は人の問題では、ほぼ一人で対処していました。そのため、社員の採用を決断する、誰かが辞めれば、会社が悪いから人が辞めるのだと責められるのも社長です。穴の開いた職場に自ら入っていかなければ会社は回っていきません。売り上げ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情19 韓国 加藤進一 2017年9月7日 15時 韓国には2大タイヤメーカー、ハンコックタイヤ、クムホタイヤがあります。また自動車会社は現代自動車と起亜自動車(現代自動車は起亜自動車の32%株主で、かなり部品の共通化がはかられ1グループ2社と考えられます)があり、よって自動車ゴム部品メーカーも数多くあります。韓国ゴム工業会には約100社のゴム関連……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 戦後から現在まで【12】~右川ゴム三代目の時代~ 右川清… 2017年9月4日 4時 前回に続いて、私、右川清夫が事業を継承した後の、弊社の歩みを振り返ります。 二木会にて 東部ゴム工業会の二木会で、加藤寛先生に伺った話を思い出します。 「田中角榮の日本列島改造論で突っ走ってきた日本経済は、石油ショックの洗礼を受けなければ、変われなかったと言える。ひと、もの、かねに自由化……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【6】~気球製作所豊間清氏 2017年8月28日 6時 前回は曽祖父が作成した、1号飛行船に同乗した女性記者をご紹介しましたが、今回は3号飛行船と関連するお話をさせて頂きます。 「3号飛行船」 2号飛行船(第4回に記述)の最後は悲惨なものとなり、度重なる事故で新聞報道などもだんだんと熱が冷めてきて、曽祖父もかなり気落ちしたようです。 しかし猪三郎……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 戦後から現在まで【11】~右川ゴム三代目の時代~ 右川清… 2017年8月7日 10時 父・右川洪輔が亡くなる前年の昭和46年、私・清夫が㈱右川ゴム製造所の事業を引き継ぎました。最初の大仕事が埼玉県八潮市への移転でした。 恵まれた工場移転 昭和49年10月、白髭東地区の再開発により、右川ゴムは八潮市に新設した工場に移転。社員22名から一人の退職者もなく、新工場への継続勤務を承諾して……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情18 フィリピン(下) 加藤進一 2017年7月10日 9時 フィリピン経済と今後 前回はフィリピンのゴム産業についてお伝えしました。今回はフィリピン国内の現状について説明します。 フィリピンは人件費が安いこと、さらに人件費があまり上昇していないことが最大のメリットです。現在ワーカーの賃金はおよそ月3万円、よって上海、タイより安いくらいです。ベトナム、イン……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【5】~気球製作所豊間清氏 2017年6月26日 8時 これまで曽祖父・山田猪三郎が製作した山田式飛行船1号機、2号機について述べてきましたが、今回は視点を変えて、1号機に同乗した方をご紹介したいと思います。 「明治末期の報道」 当時の新聞や雑誌には、猪三郎の飛行船がたびたび登場していたようです。 新聞では大きなスペースを取り、記事と写真を載せてい……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情17 フィリピン(上) 加藤進一 2017年6月12日 10時 日系企業とゴム産業の現状 一般的にフィリピンのゴム産業と聞くと、あまりピンとこないかもしれません。大きな自動車産業があるわけでもありませんし、進出している日系ゴム会社の数も少ないです。しかし今フィリピンが次の進出先として注目を集めています。 現在フィリピンに進出している日本のゴム会社は、横浜ゴム……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 戦後から現在まで【10】~本社を埼玉県八潮に移転~ 右川… 2017年6月5日 5時 第一次石油ショック 押出しでできる工業用品の仕事をブリヂストンからもらい、横浜工場へ納品にいったこともあります。やがて第一次石油ショックが到来し、油や合成ゴムが手に入りにくくなりました。 重油は丸善石油に勤めていた学校の後輩に頼んで間に合わせてもらったり、合成ゴムは、同期入社のブリヂスト……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【4】~気球製作所豊間清氏 2017年5月29日 6時 山田式飛行船1号機の初飛行を成功させた曽祖父・山田猪三郎は、すぐさま2号機の開発に取り組みました。今回はその顛末をご紹介します。 「山田式飛行船2号機の多難」 1911年(明治44年)2月7日、山田式飛行船2号機のテスト飛行は無事終了し、翌8日に、5名の乗員を乗せて本格的な飛行が行われました。記録……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情16 タイ(下) タイのゴム産業 加藤進一 2017年4月28日 9時 前回は、タイの日系メーカーにおける現状をお伝えしました。今回はタイの原料面でみていくと、工業用ゴム部品によく使われるEPDM、NBRはタイでは現地生産されていません。すべて輸入品です。日本、韓国、米国からの輸入が多いようです。日本からタイに輸出されている合成ゴムは、そのほとんどがタイの日系ゴム会……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 創業から戦後まで【9】~私の新入社員体験~ 右川清夫氏 2017年4月24日 5時 横浜工場に配属 久留米で行われた新入社員体験では、ブリヂストンで企業精神や社会に貢献することの大切さを、石橋正二郎氏にじかに教えていただきました。 ひと月の実習を終えて配属が決まり、戸塚の横浜工場計画課に勤務することになりました。会社の敷地内の独身寮で寝起きし、会社内の食堂で朝昼晩と給食……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情15 タイ(上) 日系企業の現状 加藤進一 2017年3月13日 9時 タイのゴム会社と言えば、ゴムタイムスの多くの読者は、タイにある日系自動車ゴム部品工場を思い浮かべるでしょう。 タイには現在80社、100拠点以上の日系のゴム部品工場、ゴム材料商社、合成ゴム会社、ゴム製品商社が進出しており、タイに駐在しているゴム関係の日本人は200名を越すと言われています。 また、……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【3】~気球製作所豊間清氏 2017年2月13日 8時 弊社創業者で私の曽祖父にあたる山田猪三郎は、1900年(明治33年)に発明した円筒型係留気球に続き、「山田式新型係留気球」の製作に成功しました。 「旅順攻略」 この新型係留気球は、1904年(明治37年)に勃発した日露戦争で活躍が期待されていました。その主な目的は、山に囲まれている旅順港に停泊してい……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 創業から戦後まで【8】~私の新入社員体験~ 右川清夫氏 2017年2月6日 11時 ブリヂストンに入社 親友のヒマラヤ登山の資金集めで財界を回るうちに、ブリヂストンとのご縁ができ、昭和34年(1959年)、私の入社が決まりました。 新入社員として福岡県の久留米工場で実習があり、その時の思い出をしたためた随筆が手元に残っていたのでご紹介します。 「『クルメ、クルメ、クルメ、……
ゴムタイムス社 新年コラム ゴム技術フォーラム30年を振り返る 竹村泰彦氏 2017年1月23日 9時 ゴム技術フォーラムは昨年6月に創設30周年を迎えた。12月には「創設30周年記念月例会」が開催され、「ゴムの補強」をテーマにした二つの講演を基に活発な討論が繰り広げられた。この月例会は366回目に当り、奇しくも単純計算でこの30年と6か月の間、毎月1回月例会を開催してきた勘定になる。先輩諸氏の努力の賜物……
ゴムタイムス社 景況アンケート 2017年の景況見通し 2017年1月5日 9時 ―本紙調査― 景況「回復傾向」が過半に 企業収益・設備投資から判断 本紙は昨年12月時点で原材料メーカー、製造メーカー、ゴム製品卸商社を対象に、「2017年の景況見通しと業績予想」に関するアンケート調査を実施した。その結果、17年の景況見通しについては「変化はないがやや明るい兆しがみえ始める」が43%で最……
ゴムタイムス社 景況アンケート 2017年の業績予想 2017年1月5日 9時 ―本紙調査― 本紙は昨年12月時点で原材料メーカー、製造メーカー、ゴム製品卸商社を対象に、「2017年の景況見通しと業績予想」に関するアンケート調査を実施した。 ―業績予想― 16年度の業績に関する質問では、売上高が「増収」と答えた企業は28%、「減収」は30%、「横ばい」が42%となった。 経常利益について……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情14 インドネシアのゴム業界 2017年1月5日 9時 日系のタイヤ、ゴム会社の進出状況 インドネシアは人口2・5億人、自動車生産が年間100万台強という国です。人口が多く、自動車生産もこれだけあると、ゴム産業もかなり発達しているのではと思えますが、意外にローカルのゴム会社がありません。逆に言えば日系のタイヤ、ゴム会社が大きな工場をもっているのです……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【2】~気球製作所豊間清氏 2016年12月5日 7時 前回に続き、弊社創業者で私の曽祖父にあたる山田猪三郎の軌跡をたどりながら、気球の歴史をひも解いていきます。 「海から空へ」 曽祖父・山田猪三郎は1894年(明治27年)、高輪に建設した工場で救命浮輪の製作を開始。さらに、折りたたみ式の救命浮輪を発明していました。同じ頃、猪三郎は尊敬していた陸軍工兵……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 創業から戦後まで【7】~私の新入社員体験~ 右川清夫氏 2016年11月28日 5時 私の新入社員体験 昭和30年、大学を退学した私は、一年間、自分なりのかたくなな正義感も手伝って、父の経営のやり方に反発しながら仕事に打ち込みました。ある時は資金繰りに困り、信州の母の実家を訪ねて、疎開のときに世話になった伯父に窮状を話し、援助をお願いしたことがあります。しかし、伯父にはきっぱ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情13 ヨーロッパのゴム業界(後編) 2016年11月14日 9時 ヨーロッパのゴム業界(後編) 前回に続き、ヨーロッパのゴム業界事情についてご紹介したいと思います。 EUのゴム会社を訪問すると、本社や研究所は古いビルの中にあります。経営幹部はほとんど博士号取得者で、自社内で人材を育て、同業他社に人が移動しないのもEUの特徴です。 現在、ドイツを中心に「イン……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【1】~気球製作所豊間清氏 2016年10月22日 6時 今年3月、スペイン・マドリッドで開催された国際航空連盟(本部:スイス・ローザンヌ)の総会において、弊社の創業者であり、私の曾祖父である山田猪三郎(1863~1913)が、気球部門の殿堂入りをすることが決まりました。 これは、曾祖父が1910年(明治43年)に国産初の飛行船を製造し、初飛行に成功し……
ゴムタイムス社 【新社長プライベートアンケート】蒲田ゴム 亀田昌岐新社長 2016年10月3日 9時 〈亀田昌岐氏の略歴) 1981年6月1日生まれの35歳。2004年3月、立教大学経済学部経営学科卒業。同年4月、丹青社入社。2009年3月、蒲田ゴム入社、2013年6月、取締役就任。2016年6月8日より現職。 〈プライベートアンケート〉 ❶指名を受けて ❷家族の反応 ❸趣味 筋トレ ❹健康法 早……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情12 ヨーロッパのゴム業界(前編) 2016年9月12日 9時 ヨーロッパのゴム業界(前編) ヨーロッパ、EUには古くからゴム産業があります。合成ゴムを世界で最初に発明したのもドイツのBayer(IG)です。現EUには、タイヤではミシュラン(仏)、コンチネンタル(独)、ピレリー(伊ですが、中国が同社を買収しました)があります。 一方、工業用ゴム部品では、C……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 創業から戦後まで【6】~二代目・右川洪輔の時代~ 右川… 2016年8月29日 6時 右川ゴムのまり作り 明治の終わりころには、隅田の墨堤の内側はとっくに電燈がついていたのに、わが右川ゴムの工場と右川家がある墨堤の外側は、まだランプの世界でした。 何でも提を越えて電燈線を引くには相当の費用がかかり、一部個人負担ということで、頑固な祖父・慶冶と電燈会社との折り合いがつかず、当分ラ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 創業から戦後まで【5】~二代目・右川洪輔の時代~ 右川… 2016年8月8日 6時 「人に歴史あり」「その人は、その人に合った出来事に遭遇する」 この言葉通り、私の経歴は、父、母、母の兄、小学校の恩師などの影響を受け、私の個性に合わせて、いろいろな出来事に遭遇してきました。個人に歴史を作る能力はなく、歴史が人を作るといわれる通り、私が歴史を作ったわけではないことをお断りしてお……
ゴムタイムス社 熱可塑性エラストマーの「架橋」技術について雑感 2016年8月1日 5時 スチレン系(TPS)、オレフィン系(TPO)エラストマーは、低価格の非架橋系から一部加硫ゴム代替領域に迫る高性能な架橋系まで様々なグレードが揃っています。 いずれも、ゴムとポリオレフィン系樹脂とオイルとの混合物(ポリマーアロイ)であることから極めて複雑なモルフォロジーを示します。 ゴム(オレフ……
ゴムタイムス社 【新社長プライベートアンケート】 入間川ゴム株式会社 清水佑樹新社長 2016年7月21日 13時 〈清水佑樹氏の略歴) 1987年10月20日生まれの28歳。2010年、筑波大学第三学群卒業。2012年、筑波大学大学院システム情報工学研究科修了後、JSRトレーデイング㈱入社。2013年、入間川ゴム社外取締役就任。2014年、同社入社後、取締役社長室長就任。2015年、専務取締役就任。2016年6月27日……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情11 ブラジルのゴム業界(後編) 2016年7月11日 10時 ブラジルのゴム業界(後編) 前回はブラジルのゴム業界の現況を、できるだけ詳しくご紹介しました。 加藤はブラジルの合成ゴム、カーボンブラック、プロセスオイル、ゴム薬品、粉末硫黄、ステアリン酸、ゴム加工機械とこれらの会社にすべて行き、工場見学をしています。実際、ブラジルに進出された日系のタイヤ、ゴ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情10 ブラジルのゴム業界(前編) 2016年6月27日 9時 ブラジルのゴム業界(前編) 前回はメキシコのゴム業界の話をしましたが、中南米のゴム業界、タイヤ業界といえば、やはりブラジルのゴム業界でしょう。ブラジルには欧米系のタイヤ工場がたくさんあり、ブリヂストンも50年以上前から現地でタイヤ生産を開始し、3年前には住友ゴム工業もタイヤ生産を開始しました。 ……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 創業から戦後まで【4】~二代目・右川洪輔の時代~ 右川… 2016年6月11日 7時 前回に続き、戦争中の様子とともに、二代目・洪輔時代の㈱右川ゴム製造所の歴史をたどります。 なお、右川ゴムは東京大空襲によって記録を全て失っているため、前回と同様、ご縁のある方々の著作等を引用しながら、戦争前後のゴム産業の様子をひも解いていきます。 ドイツを手本に 工業製品の発展に戦争が寄与し……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情9 加速する日系企業のメキシコ進出 2016年5月2日 9時 加速する日系企業のメキシコ進出 前回は「メキシコに米国からゴム産業自体が移動している」「安い人件費を武器に米国でゴム製品を作る代わりに、原料を米国から運んで、メキシコで成型して、それをメキシコにある米系、日系、EU系の自動車工場に納入し、その自動車のほとんどが米国に輸出される」との話をしました……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 創業から戦後まで【3】~二代目・右川洪輔の時代~ 右川… 2016年4月16日 8時 今回から、㈱右川ゴム製造所の歴史は、二代目で私の父・右川洪輔の時代に入ります。 父・洪輔が入社 創業者の右川慶治は4男1女に恵まれました。長男・康夫は医者になり、次男・謙二と三男・鼎造が右川ゴムを継ぎましたが、四男は夭折。五男であった洪輔は、日本冷凍㈱に勤務していました。 当時、日本の企業が……
ゴムタイムス社 16年度ゴム企業の新卒採用状況 女性の採用数が増加 2016年4月4日 10時 本紙はゴム企業とゴム関連企業に対し、2016年4月の新卒採用状況に関するアンケート調査を実施した。回答のあった22社の新卒採用者数は1018人。回答企業数は1社増えたが、採用者数は昨年に比べ18人減少した。前回調査と回答企業が一部異なるため、単純には比較できないものの、1社増えたにも関わらず減少した……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情8 自動車産業の集積が加速するメキシコ 2016年3月11日 12時 自動車産業の集積が加速するメキシコ 最近、アメリカのゴム産業自体がメキシコに移動中という話をよく聞きます。 私は毎年1~2回メキシコに出張していますが、日系自動車ゴム部品メーカーが続々と進出してきています。現在、メキシコの自動車生産台数は2015年で年間340万台に達しました。これは世界で中国……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 創業から戦後まで【2】~右川ゴム初代の時代~ 右川清夫氏 2016年2月8日 7時 前回に続き、創業者・右川慶治の講演録から黎明期のようすをひも解き、㈱右川ゴム製造所の歴史をたどります。 手さぐりのゴム作り ゴムの実用化を果たした慶治は、明治33年まで鐘ヶ淵紡績会社(鐘紡)で嘱託医を務めていましたが、医者の傍ら、朝晩にゴムの仕事をするのは大変だと、丹波から義弟の大石虎之……
ゴムタイムス社 2016年ゴム業界人年男アンケート 浩洋産業・平泉洋行 戸張傳二郎会長・社長 2016年1月22日 10時 新春特別企画 申年生まれに聞きました。 浩洋産業・平泉洋行 戸張傳二郎会長・社長◆生年月日=1944年9月17日◆座右の銘=
ゴムタイムス社 2016年ゴム業界人年男アンケート ブリヂストン化工品ジャパン 白坂富美夫社長 2016年1月22日 9時 新春特別企画 申年生まれに聞きました。 ブリヂストン化工品ジャパン 白坂富美夫社長◆生年月日=1956年7月2日◆2016年の抱負 □個人=
ゴムタイムス社 2016年ゴム業界人年男アンケート ナンシン 齋藤信房会長 2016年1月22日 8時 新春特別企画 申年生まれに聞きました。 ナンシン 齋藤信房会長◆生年月日=1944年3月17日◆座右の銘=
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情7 中国次第のゴム原料動向 加藤進一 2016年1月15日 15時 中国次第のゴム原料動向 今年も加藤事務所を宜しくお願いいたします。 今年のゴム原材料事情は、中国の動向次第です。 平成27年12月22日の日本経済新聞夕刊に掲載された商品欄「プロはこう読む 商品(天然ゴム)」に当社、加藤が写真入りでコメントしました。その中で、中国のタイヤ原材料の購入がいつ回復する……
ゴムタイムス社 キャボットジャパン株式会社 山梨展明氏 プライベートアンケート 2016年1月8日 11時 山梨展明氏キャボット社 日本事業統括取締役キャボットジャパン 取締役キャボット・スペシャルティ・ケミカルズ・インク 日本代表キャボット・ノリット・ジャパン 代表取締役社長 〈プライベートアンケート〉 ❶指名を受けて
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】私とゴムの履歴書 創業から戦後まで【1】~右川ゴム初代の時代~ 右川清夫氏 2016年1月5日 7時 新年明けましておめでとうございます。このたび、「私とゴムの履歴書」として、㈱右川ゴム製造所の歴史に触れながら、私がゴム産業にかかわってきた記憶を辿っていくことになりました。 黎明期のことは、創業100周年記念史『あゆみ』(2009年発行)に収載した、創業者・右川慶治の講演記録に沿って話を……
ゴムタイムス社 新年コラム 柔軟な発想で課題解決 太智重光氏 2016年1月4日 12時 作用機構からの配合設計に活路が 昨年の日本経済はアベノミクスの影響で為替は120円台前半を推移し、輸出大国日本にとって有利な環境が構築維持されてきましたが、日本のお家芸とされた製造業に対する円安の恩恵は期待されたほどでもなく、タイヤを始めとするゴム産業関連も大きな伸びが観測されていないことも事……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】やさしいゴムの基本知識8 ゴム材料のこれから(下) 伊藤眞義 2015年12月14日 7時 ゴム材料のこれから(下) ゴムの基本的特性である非圧縮性と粘弾性を巧みに利用したゴム材料として、免震ゴム(積層ゴム支承)が活躍中です。免震ゴムは、主として加硫天然ゴムシートと金属板を交互に積層させただけの単純な構造体でありながら、地震による揺れの周期を長くすることができ、その結果、物体に働く力……
ゴムタイムス社 【コラム連載シリーズ】やさしいゴムの基本知識7 ゴム材料のこれから(上) 伊藤眞義 2015年12月7日 7時 ゴム材料のこれから(上) ゴムは、ご存じのように他の素材には期待できない素晴らしい特性を持った素材であり、産業分野のみならず、医療など広い分野で活躍しています。 前回(10月)紹介したゴム製品が抱えている問題を解決しながら材料が進化すればさらに活躍の場が広がると思われます。今回と次回は、これら……