ゴムタイムス社 やさしいタイヤ材料のはなし その④ 2013年11月10日 12時 加硫とタイヤ部材間の接着 服部六郎著「タイヤの話」(大成社)によれば、チューブをタイヤの内面に貼りつけたような構造をもつチューブレスタイヤが発明されたのは1950年の中ごろで、当初は天然ゴムやSBRがインナーライナーとしてタイヤ内面に貼りつけられていました。 勿論、ブチルゴムが機密性に優れていること……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第11回 2013年11月4日 15時 事業承継の事例-2 さて、前回は会社の存続を目的とする事業承継についてお話を致しましたが、今月号では、それに伴って実行した個人(経営者一族)の事業承継の経緯についてもご説明しなければならないと思います。 前回は経営者一族が所有している土地の上に会社が建っていた状態を利用して借地権と底地権の等価……
ゴムタイムス社 やさしいタイヤ材料のはなし その③ 2013年10月10日 10時 空気入りタイヤから見るタイヤの進化 ゴム分子鎖の動きを抑える方法としては、ほかに架橋密度を上げたり、扁平な形状の充填剤を配合する方法があり、空気を漏れにくくすることができるのです。一方で、オイルや可塑剤を配合するとゴム分子鎖が動きやすくなるため、空気が漏れやすくなります。因みに、気体が高分子材料……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第10回 2013年10月6日 12時 事業承継の事例 オリンピックの開催も無事東京に決まり、建設会社や設備会社等々のオリンピック関連株が今上昇しています。 これを機会に日本経済が活気づく方向に向かえば良いと私も思いますし、皆様もお思いだと推察致します。 私が思うに、建設や設備等々のオリンピック関連の建物等には必ずどの様な形かは別……
ゴムタイムス社 やさしいタイヤ材料のはなし その② 2013年9月7日 12時 空気入りタイヤから見るタイヤの進化 空気圧維持のメカニズム 現在、この空気入りタイヤには乗用車用で200kPa(大気圧の約2倍)、トラック・バス用の大型タイヤでは800kPa前後の高圧の空気を充填しています。このためにタイヤは圧力容器ともいわれ、空気の充填作業などは慎重に行う必要があります。 さ……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第9回 2013年8月31日 9時 事業承継者が居ない場合でも、立派な事業承継が出来る-3 今回は、廃業して会社の敷地を全く違う事業に利用する例についてお話したいと思います。 会社の跡地に賃貸住宅を建てるのはよくある例です。勿論、自己資金が有ればそれに越したことは有りませんが、金融機関からの借り入れをしても、土地の利便性次第で……
ゴムタイムス社 景況アンケート 2013年景気見通しと業績予想 2013年8月27日 10時 メーカー、 商社にアンケート 昨年12月に成立した第2次安倍内閣が掲げる経済政策「アベノミクス」により進行した株価の上昇と円安により、日本経済は回復基調にあります。 国内市場は自動車の生産が減少傾向で自動車用ゴム製品が伸び悩んではいるものの、来年4月に実施が予定されている消費税増税に向け、住宅の駆け……
ゴムタイムス社 やさしいタイヤ材料のはなし その① 2013年8月4日 9時 空気入りタイヤから見るタイヤの進化 自動車の進化とともにタイヤも進化してきました。このタイヤの進化を可能にした材料の話を少し寄り道しながら分かりやすく説明します。 先ず、自動車とタイヤの誕生した歴史から話を進めます。自動車はタイヤなしでは走れない。自動車ができた時からタイヤはあったであろうと想像……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第8回 2013年7月29日 8時 事業承継者が居ない場合でも、立派な事業承継が出来る-2 前回は、事業の一部を残し会社を存続させて事業承継を行うということをお話致しましたが、今回は会社を全て第三者に譲渡してしまう方法についてご説明したいと思います。 つまり、第三者によるM&Aです。 これは、具体的に言えば会社の株式を全て売却……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第7回 2013年7月2日 9時 事業承継者が居ない場合でも、立派な事業承継が出来る 今回は事業承継者が居ない場合の事をお話しいたします。 今の時代、先代から続けている事業や、自分が一から設立した会社だとしても、自分の子供が引き継いでくれないという事態が数多く出て来ております。引継ぐ者が居らず、諦めて自分の代で会社を閉めよう……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第6回 2013年6月3日 9時 退職後、会社から一定の収入を受ける方法 今回は、前回お約束をした退職後も会社から一定の収入を得る方法について述べたいと思います。 どの様にするかというと、退職後も社長は取締役として会社に残り、一定の役員報酬を得るようにいたします。 取締役といっても、毎日会社に出社する事はありません。取締役会が……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第5回 2013年5月13日 9時 無理なく退職金を支給させる方法 前回のコラムで次回は株価計算について記載すると申しましたが、予定を変更して株価の件は後日に回させていただき、前回ご説明いたしました「事業承継に伴い会社から収入を得る3つの方法」について1つ1つを更に具体的に述べてみたいと思いますのでご了承くださるようお願い申し上……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第4回 2013年4月1日 9時 会社内部の人間に事業承継させる場合-1 今回は、事業承継者が他人(親族以外の役員或いは従業員)に対しての事業承継の方法についてお話します。 他人に対しての承継方法も基本的なやり方は親族への事業承継と同じですが、今回は承継後も会社から収入を得る方法をお教え致します。先ず社長は承継後どの様な形で収……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第3回 2013年3月4日 8時 親族に対しての事業承継勘定編 前回は感情(Emotion)について書きましたが、勿論精神論だけでは事業承継は出来ません。今回は、勘定(Accounting)の事業承継のについて書いて参りたいと思います。 まず、経営者は事業承継者と一緒に、自分の会社の将来を中・長期的にどのように持っていくかを話し合い、文章で纏めて下……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第2回 2013年2月4日 9時 親族に対しての事業承継感情編 2013年もあっという間に1ヶ月が経ってしまいましたが皆様お元気でご活躍のことと存じます。 さて、一月号で予告をした事業承継の場合の中で、「事業承継者が親族の場合」の事から書きたいと思います。事業承継者が親族の場合とは子供・甥・兄弟等としておりますが、ここで……
ゴムタイムス社 2013年ゴム業界人年男アンケート 2013年1月30日 10時 新春特別企画 巳年生まれに聞きました。 東邦ゴム工業 上田敏雄社長◆生年月日=1953年3月20日◆座右の銘=あれこれ悩むならやって見る。そしたら良い考えが見つかる◆2013年の抱負 □個人=還暦で年男の年。健康に留意して思い出残る年にしたい □会社=昨年完成したベトナム工場の経営を安定にする◆12年に……
ゴムタイムス社 十人十色の事業承継 第1回 2013年1月1日 1時 明けましておめでとう御座います。 今年から毎月一度ゴムタイムスに「事業承継」をテーマにしたコラムを書かせて頂くLLP千代田コンサルティングファームの代表をしております山本眞で御座います。 このコラムで皆様に少しでもお役にたてればと思い書いてゆきたいと思いますので 、宜しくお願い申しあげます。 ……
ゴムタイムス社 景況アンケート 2012年の景気見通しと業績予想 2012年8月13日 9時 昨年3月の東日本大震災の爪痕は深く、被災地沿岸部のガレキ処理が進まず、住宅や各種施設の高台移転計画も実行段階にはまだまだ時間がかかりそう。日本市場は自動車生産の堅調を背景に、タイヤをはじめ高機能ゴム部品需要が順調に生産を伸ばしていますが、欧米並びに中国市場が低迷、下期は世界的に不透明感が強まりつ……
ゴムタイムス社 景況アンケート 2012年景気見通しと業績予想 2012年2月1日 9時 メーカー、商社にアンケート 「国内は東日本大震災からの復興需要、 海外は新興国の自動車産業の発展に伴い、 自動車ゴム部品の需要増大に期待する」。 ゴム企業各社は厳しい経営環境の中で成長 分野、成長市場での付加価値商品の投入に より、売上高、収益の確保を目指す考えだ。 本紙は昨年 12 月時点で製造メーカー……
ゴムタイムス社 2011年のゴム業界を回顧 東日本大震災のつめ跡深い1年に 2011年12月19日 12時 円高、原料高で対応に苦慮 2011年も残すところわずかとなりました。リーマンショック後の世界同時不況の低迷からようやく脱し、ゴム産業も順調に回復基調でスタートしましたが、年度末の3月11日、東北・関東地域を襲った東日本大震災は巨大な津波を伴い、未曾有の被害をもたらしました。本紙は本年の最終号として……
ゴムタイムス社 技術士からの提言 第6回 2010年9月6日 12時 第6回 「政府調達『競り下げ方式』導入に思う」 7月5日の日経新聞1面に「政府調達 競り方式で安く」という記事が掲載された。政府は物品や資材を調達するための入札時に、複数の業者がインターネット上などで安値を競り合う「競り下げ方式」を導入する方針を固め、6日(報道の翌日!)に閣議決定するという。……
ゴムタイムス社 技術士からの提言 第5回 下 2010年7月5日 12時 第5回 下 「はやぶさの感動」 はやぶさ後継機の開発予算は、2010年度概算要求で17億円ついていたのが、政権交代時の見直しと例の事業仕分を経て、なんと3千万円に減額されたのだ(一連のフィーバーで臆面もなく復活しそうではあるが…)。 「なぜ世界一にならなければならないのですか?」と、問う方が事業仕……
ゴムタイムス社 技術士からの提言 第5回 上 2010年6月28日 10時 第5回 上 「はやぶさの感動」 2003年5月に打ち上げられたはやぶさは、数々の障害を乗り越えて、人類初となる小惑星との往復をやり遂げた。その旅は7年を超え、行程としては60億キロを超えたという。最後の姿も日本人の心を揺さぶった。回収カプセルを分離後、本体は燃え尽き流れ星となる。大気圏突入直前に……
ゴムタイムス社 技術士からの提言 第4回 下 2010年4月5日 11時 第4回 下 「さらに進めたい、地震防災で国際的貢献」 シンポジウムでは、今年度建築研究所と政策研究大学院大学が行った、インド、インドネシア、トルコ、ネパール、パキスタン、ペルーの大学や研究機関との、各国のノンエンジニアド住宅の実態を把握する共同研究の成果、および本問題に対する日本の貢献の実績と……
ゴムタイムス社 技術士からの提言 第4回 上 2010年3月29日 12時 第4回 上 「さらに進めたい、地震防災で国際的貢献」 今年は本当に地震が多い。各国で被災された方々に衷心よりお見舞い申し上げる。 災害は忘れた頃にやって来る。中でも地震はその突発性が際立っている。いつ、どこに、どんな地震が襲来するか予測できない。それ故、地震ほど日頃の「そなえ」が重要なものは無……
ゴムタイムス社 技術士からの提言 第3回 下 2010年3月8日 12時 第3回 下 「コンクリートから人へ」ですか? そこへ今回の政権交代、「コンクリートから人へ」のスローガンのもと公共事業費が大幅に削減された。 平成22年度当初予算は5・8兆円。前年度当初予算対比18・3%減は過去最大。ピークだった平成10年度14・9兆円の約4割。 おりしも、ゴールドマン・サックスの予測……
ゴムタイムス社 技術士からの提言 第3回 上 2010年3月1日 11時 第3回 上 「コンクリートから人へ」ですか? 「昨年の政権交代は、一年前の米国大統領選挙同様、「変わる」ことをモチーフとして有権者の支持を得た。その依って立つマニフェストを、政策間の整合性や財源を含めた実現性、なにより日本の将来像について、国民がどれほど考えてあの選択になったのか分からないが、……
ゴムタイムス社 技術士からの提言 第2回 下 2010年2月22日 12時 第2回 下 免震は人類を救えるか 世界の地震国への貢献 それに対し地震動による構造物の崩壊は逃げ場がない。そのため、大地震を経験するたびに人類は構造物の強度を高め、充分な耐震性具備への努力を続けてきた。ところが強度アップで建設コストは上がり、建物が充分頑丈になっても振動は加わるので、建物内部の……
ゴムタイムス社 技術士からの提言 第2回 上 2010年2月8日 11時 第2回 上 免震は人類を救えるか 世界の地震国への貢献 「日本で鍛えられた免震技術を普及させ、ひとりでも多くの人々を地震の恐怖から解き放ちたい」。前回、それには“免震の投資効果”をきちんと伝える「供給者側の自助努力がまだ不足」、という考えを述べた。 今回は世界に目を向ける。 地球上至るところに地……
ゴムタイムス社 技術士からの提言 第1回 2010年1月25日 12時 第1回 免震をもっと普及させよう 世界有数の地震国日本で大きく発達した技術の一つに免震がある。度重なる地震災害から人命や財産を守りたいという切実なニーズが、産・学・官の協働による技術開発を進めてきた。なかでもゴムメーカーの努力で高性能な免震ゴムが作れるようになり実現したと言って過言ではない。 免……