独ランクセスは11月14日、2016年度第3四半期の業績を発表した。 特別項目を除いたEBITDAは前年同期比9・4%増の2億5700万ユーロ(前年同期:2億3500万ユーロ)、特別項目を除いたEBITDAマージンは、13・4%(前年同期:12%)に増加した。
この好調な業績は、第2四半期同様、特に「新」ランクセスの各部門であるアドバンスト中間体、パフォーマンスケミカルズ、ハイパフォーマンスマテリアルズの堅調な事業展開に加え、コスト構造の改善によるものだ。
好調な第3四半期を受けて、同社は2016年度の業績予想を再び上方修正した。特別項目を除いたEBITDAは9億6000万ユーロから10億ユーロの範囲とする。従来予想では9億3000万ユーロから9億7000万ユーロの範囲としていた。
なお、2016年度第4四半期については、例年の傾向通り、これまでの四半期と比べて減速すると見ている。
第3四半期の好調な事業展開は純利益にも反映し、前年同期比51・2%増の6200万ユーロ(前年同期:4100万ユーロ)となった。1株当たり利益は、0・68ユーロ(前年同期:0・45ユーロ)となった。
連結売上高は前年同期比1・6%の微減となり、19億2000万ユーロ(前年同期:19億5000万ユーロ)となった。原料価格の低下に伴う製品価格の値下げ分は、全ての部門における販売量の増加によってほぼ相殺された。