主要上場ゴム企業のうち、3月期決算企業の第2四半期連結決算(日東化工は非連結)が出揃った。合成ゴム2社(JSRと日本ゼオン)を含む22社の決算内容は、増収企業が7社にとどまり、営業増益は14社、営業減益は8社、経常増益は11社、経常減益は11社で、前年同期に比べ増収企業は10社、営業増益は12社、経常増益は6社それぞれ減少し、厳しい経営環境だったことが伺える。
自動車関連では、国内では熊本地震の影響もあり需要が減少したものの、北米を中心に販売を伸ばした企業が多かった。しかし、円高の影響で売上髙については自動車用ゴム部品メーカー全社が減収となり、利益については明暗が分かれた。ベルト各社も円高の影響はあったが、それが企業によって増減別方向に作用したことや、製品・地域での好不調が各社で異なったことなどにより、増収減益・減収増益・減収減益と異なる結果となった。合成ゴムメーカーは円高に加え、原料安により販売価格も下がったことで、2社とも減収減益となっている。
合成ゴム2社を含む22社合計の売上高は