三ツ星ベルトは11月15日、東京・日本橋の日本橋プラザビルで2017年中間決算説明会を開催し、池田浩常務執行役員社長室長、増田健吉執行常務執行役員財務部長らが出席して決算内容を説明した。
国内では、主力の自動車用と一般産業用ベルトはいずれも前期並みで推移した。一方、海外では、東南アジアで四輪・二輪向けのベルト補修需要が増加したことに加え、中国では農機用ベルト需要が伸長した。これにより、現地通貨ベースでは総じて前期を上回ったものの、円高により邦貨換算では減少したことから、売上高は332億1800万円で前年同期比4・5%減となった。
利益面では、原材料仕入れ価格が低下したことや、原価低減などの内部努力を推し進めたことから、営業利益は45億1300万円で同7・2%増となり、中間期では過去最高の営業利益を更新した。ただ、円高による為替差損の影響で、経常利益は41億300万円で同10・0%減、四半期純利益は29億3600万円で同8・7%減となった。
四半期の業績推移では、第1・第2四半期は160億円台で推移し、前期を下回った。ただ、営業利益は第1・第2四半期ともに20億円を超える高水準で推移し、目標とする利益率10%を大幅に上回った。
また、ベルト売上高は、食品向けが好調に推移する搬送ベルトが同4・4%増となったものの、自動車用は同3・5%減、一般産業用は同7・4%減、OA機器用ベルトは同15・3%減