住友ゴム工業は11月16日、東北大学との共同研究によるパラゴムノキにおける天然ゴム生合成機構に関する研究成果が、オープンアクセス誌「eLife」で公開されたと発表した。
この研究成果は、今まで解明されていなかったパラゴムノキでの天然ゴムの生合成機構で、ゴムが合成されるためには3つのタンパク質が重要であることを発見したもの。10月に開催されたIRC2016Kitakyushu「国際ゴム技術会議・北九州」で発表した。
今回の発見により、さらなるゴム生合成機構の解明と、それによる天然ゴムの安定供給に関わる技術開発の進展が期待される。
eLifeは2012年に創刊された、生命科学・生命医学分野のオープンアクセス誌。世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター社が発表するインパクトファクター(文献引用影響率)でも、2015年版で8・303と高い値を示している。
住友ゴムは、eLifeでの公開は同社の研究成果の重要性が広く一般に認められたものと考えている。