「ゴム粉の試験方法」を改正 リサイクル貢献に一役

2016年11月28日

ゴムタイムス社

 日本ゴム工業会のISO/TC45国内審議委員会はこのほど加硫ゴムの粉砕により得られる「ゴム粉の試験方法」(JIS K 6316)の規格改正原案を作成した。

 旧規格は原材料用途だけを対象とし1998年に制定されたもので、17年ぶりの改正となる。近年、ゴム粉の配合剤用途への拡大もかなり進み、また工程発生品のリサイクル化などによる原材料の多様化が進んできており、今回の改正では原材料の区分や性能などの使用規定を削除し、用途を限定することのない、ゴム粉の物理・化学試験方法だけを規定する規格に変更された。

 また、ゴム粉の定義を、加硫ゴムの粉砕によって得られるゴムチップ、ゴム微粉末、ゴム粉末及びゴムペレット並びに工程発生品で、金属片、繊維、土砂、その他の異物が目視では認められないものとした。工程発生品は、加硫ゴム製品時にバッフィングなどによって発生する粉末状ゴムをいう。

 同委員会では天然ゴム・合成ゴム・再生ゴム分科会を中心に、ゴム粉に関わる生産者、使用者、中立者から構成される原案作成委員会で、

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