17年3月期で過去最高の営業利益を更新する見通しの三ツ星ベルト。就任11年目を迎える垣内一社長に、16年を振り返ってもらうとともに、今後の見通し、現状の課題などを尋ねた。
◆16年を振り返って
16年3月期、17年中間期も好調に推移した。中間期の営業利益は原材料仕入れ価格が低下したことや、原価低減などの内部努力を推し進めたことにより、過去最高益を更新した。通期の連結業績予想でも、利益面で当初予想を上方修正し、過去最高益を見込んでいる。
◆海外の状況は
中国は農機など一般産業機械の市場や補修市場が伸びている。その需要に対応するため、蘇州の稼動計画を2ヵ月前倒しにして、5月から稼働させた。物流拠点も完備し、在庫も充実させている。また、中国では農業分野の機械化も急激に進んでおり、農機分野は来期も期待できるとみている。自動車の減少分を一般産業でカバーしていきたい。東南アジアではインドネシア、タイは業績が良く、工場はフル稼働状態だ。アメリカでは新規需要の獲得により一般産業用ベルトが好調だった。
◆投資について
上期は海外で中国工場の増強、国内では試験研究設備の充実を行った。
東南アジアの工場が老朽化してきているので、順次投資していきたい。設備更新では、今までと
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