横浜ゴム フィリピン子会社で設立20周年式典を開催

2016年11月30日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは11月30日、乗用車用タイヤ生産販売子会社の「ヨコハマタイヤ・フィリピン(YTPI)」が26日、同社が立地するクラーク特別経済区内のクエストホテルで、設立20周年記念式典を開催したと発表した。

 特別経済区を運営するクラーク開発公社のノエル・マナンキル長官・最高責任者や開発公社関係者、関係官公庁、取引先のほか、横浜ゴムの南雲忠信代表取締役会長、YTPI従業員などおよそ230人が出席した。

 なお現在、YTPIは生産能力の増強を進めており、記念式典開催の前に工場内で新工場(西工場)の開所式を開催した。

 式典ではYTPIの20年の歩みをビデオで紹介したほか、勤続20年の従業員の表彰や、地元の福祉関係団体への車椅子約100台の贈呈などを行った。

 あいさつに立った南雲忠信会長は「YTPIは横浜ゴムが自社で設計・運営した初めての海外工場。横浜ゴムの戦略的かつ重要な子会社であり続けており、高性能・高品質なヨコハマタイヤを世界中に提供するうえで欠かせない拠点となっている」と述べた。また、新工場(西工場)の完成により、YTPIは横浜ゴムの中で2番目の生産規模を誇る拠点となったことを紹介した。

 YTPIは1996年4月に輸出向け乗用車用タイヤの生産拠点として設立し、98年から年間120万本の生産を開始した。その後、継続的な生産能力の増強を進め、年間生産能力は06年に700万本、14年に1000万本、現在は1190万本に達している。

 今回の西工場の完成により、来年は1250万本となる計画だ。乗用車用・SUV用タイヤを生産し、その大半を欧州・北米・ASEAN諸国に市販用タイヤとして輸出しているほか、北米・アジア諸国の自動車メーカーに、新車装着用タイヤとして納入している。

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