村岡ゴム工業(千葉県市川市、村岡実社長)は、「廃棄物は貴重な資源」という考えのもと、廃棄されたゴムを再資源化して有効活用する再生ゴム製造事業を一貫して行ってきている。
足元の再生ゴム消費実績は昨年11月以来、9カ月連続で前年同月実績を下回っており、需要不振が続いているが、同社の16年9月期決算では、需要の6割を占めるタイヤ向けの販売が落ち込んだものの、工業用品向けの新規顧客や粉末ゴムの需要増大が寄与し、工業用品向け販売がタイヤ向けのマイナスをカバーし、全体でも微増収となった。
工業用品向け再生ゴムが大きく伸びた背景について、
また、今後の再生ゴムの需要見通しについては、北海道、東北地区での例年より早い降雪により、冬用タイヤの在庫が一掃されるとし、来年度のタイヤ生産増に期待を寄せている。
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