日本ゴム輸入協会がまとめた16年10月の天然ゴム輸入量(生ゴム)は、合計で5万2741t、前年同月比8%減(前年5万7261t)となり、2ヵ月連続の減少となった。
輸入金額は、79億3354万円で同26%減(前年107億4930万円)となり、こちらは14ヵ月連続で前年同月実績を下回った。
平均輸入単価はキロ当たり150・4円で、前月比1・5円安となり、2ヵ月連続の下落となった。
1~10月累計では、輸入量が前年同期比5%減、金額が同27%減となった。
16年の天然ゴム輸入実績を振り返ると、輸入量は1月に5万8733t(前年同月比1%増)と上昇して始まり、2月5万4752t(同12%減)、3月6万5345t(同2%減)、4月5万698t(同18%減)と減少した。5月以降は6万2324tと微増となった後、6月は5万3470t(同9%減)、7月は5万4318t(同1%減)と減少が続き、8月は5万4105t(同9%増)と増加、9月は5万4880t(同6%減)と減少し、10月もそれに続いた。
天然ゴムの主要需要先である自動車用タイヤ・チューブの国内生産実績(JATMA統計)を見ると、10月のタイヤ・チューブ生産量は同0・7%増となり、2ヵ月連続で前年同月実績を上回った。国内需要は回復傾向にあるものの、天然ゴムの主要生産国タイの天候不順による影響などから天然ゴム入庫量はさほど伸びなかった。そのため、10月末の在庫量は7000tを割り込む水準まで減少している。
輸入金額については、
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