東ソーの山本寿宣社長は12月2日、東京都内のクラブ関東で恒例の年末記者会見を開き、16年度の業績見通し、事業の成長戦略、中期経営計画の進捗状況を説明した。
16年度通期業績予想については売上高は下方修正、各利益項目については上方修正し、売上高6900億円、営業利益850億円、経常利益800億円の見通しであることを明らかにした。営業利益はコスト低減、PVC・ウレタン原料などアジア製品市況の上昇などにより石油化学セグメント、クロル・アルカリセグメントで大幅な増益を見込んでいる。
セグメントの各事業部の成長戦略については、石油化学セグメントのオレフィン事業ではナフサクラッカーの高稼働率と適正なスプレッドを乗せた価格体系の構築により利益の最大化を目指していく方針と語った。
ポリマー事業では差別化、高付加価値化の路線を継続してポリエチレンの特殊品比率の上昇、機能性ポリマー製品の差別化に取組み、CSM(クロロスルフォン化ポリエチレン)の