日本ミシュランタイヤは12月14日、輸送効率向上と環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「ミシュランXワン」が、富士ミルクが新たに導入したリジットダンプ車両の新車装着タイヤとして採用されたと発表した。
1970年の創業以来、食料品・医薬品の輸送を中心とし、倉庫・海上コンテナー輸送分野にも進出している富士ミルクは、顧客のニーズに応えるため、輸送体制のより一層の充実を図っている。
一方で、積載量の最大化が課題となっており、新車を導入する際の車両の軽量化が求められていたことから、今回、Xワンの装着事例を参考に、リジッドダンプ車両の後輪2軸に「ミシュランXワンXDN2」を採用することになった。タイヤサイズは455/55R22・5(164L)。
富士ミルクの伊藤雅敏・代表取締役によれば、営業サイドからは積載量の最大化という強い要望があったという。最近の車両は排ガス規制などに伴い、NOx・PM除去装置などの装備品が増えることで約100~200kg程度車重が増え、その分最大積載量が減っているからだ。
これに対し、Xワンを導入することにより、従来と同等の積載量を確保でき、輸送効率の低下を防ぐことができた。また乗務員からは「ダブルタイヤがXワンになり、車両の旋回が非常にスムーズになった」との報告を受けている。
伊藤代表取締役は「タイヤがシングルになることでハンドリング性だけでなく、省燃費にも期待できると考えている。経営面でも積載量が従来通り確保できることは、運行当たりの経費の増大を抑制することにもつながっている」と述べている。