ブリヂストンは12月13日、東京・南麻布の同社グローバル研修センターで技術発表会を開催し、天然ゴムより優れた性能を持つポリイソプレンゴム(IR)の合成に成功したと発表した。
最初に迎宇宙・中央研究所長が開発の背景を説明した。天然ゴム代替の合成ゴムとしてはIRがあるが、従来のIRの二つの課題として、石油由来なのでサステナビリティの観点から問題があること、天然ゴムに比べて性能が劣ることを指摘。今回開発した新規IRは、この二つの課題に関して「新たなブレークスルーができた」と述べた。
続いて、会田昭二郎・中央研究所担当付フェロー(本部長)が新規IRについて解説した。
タイヤ材料の構成比で4分の1以上を占める天然ゴムの特長は、引張強度と耐久性に優れていること。ただ、農産物なので生産安定性と品質安定性に難があり、価格変動が激しいというマイナス面がある。
一方、従来IRは