鎌倉製作所(東京都港区、堀江威史代表取締役)は、小型チラーで約10℃まで冷やした冷水をウェア内に循環させる、身体冷却システム「COOLEX―1」を今月発売すると発表した。
40℃を超える酷暑現場や輻射熱が発生する現場、風を嫌う現場、湿度が高い現場など、これまで対策が難しかった現場でも暑さ対策が可能となった。
また、空間全体ではなく、作業者だけをピンポイントに冷却できるので、効率的で省エネルギーの冷却システムとなっている。
同製品の特徴は、大空間でも一人に対して消費電力180Wと省エネで、40~50℃以上の酷暑現場に最適なこと。温度調節可能な冷水循環方式(7~20℃)を採用。ウェアとして着用するので、風を嫌がる現場に最適となっており、冷水循環であることから、着用してもウェアが膨らむことがなく作業性がよい。
また、蒸気が発生する高湿環境でも使用可能(85%以下)な上、軽量設計で持ち運びも可能。スポットクーラーに比べ作業範囲が半径4mと広く、排熱も少量なことも特徴となっている。適用施設は、大空間の工場・倉庫、炉前作業、溶接作業、包装紙・包装作業、食品工場、鋳造工場など多岐に渡る。
ウェアには半袖タイプと袖なしタイプがある。オプションとして、作業性・安全面に配慮した専用架台の可動式アーム架台があり、冷水配管方式による提案も可能だ。
鎌倉製作所は1951年に設立。工場向け屋上換気扇などの環境改善機器の製造・販売を行っている。業界のパイオニアとして市場開拓から取り組み、主力製品ルーフファンの販売台数が100万台を突破するなど、半世紀以上にわたり業界ナンバーワンのシェアを維持している。