中期経営ビジョン「2020年 住友理工グループVision」(2020V)の達成に向け、グローバル展開を加速し、経営管理体制を強化している住友理工。松井徹社長に、16年を振り返りながら、海外状況、2020Vの進捗状況、今後の事業戦略などを尋ねた。
◆16年を振り返って。
16年は政治・経済とも変化が激しく、為替に振り回された年だった。欧州の難民問題やアメリカ大統領選挙など世界情勢の変化により、グローバル化の動きも鈍くなり見通しが立てにくい状況になっている。
景気動向では、堅調だった北米がピークを迎えた感もあり警戒している。中国は日系のOEMの好調に支えられてきたが、小型車減税終了の影響が懸念されるものの、中国の産業用は建機メーカーの急速な回復で大幅に持ち直した。そのほか、東南アジアと南米は回復が遅れているのではないか。
16年3月期第2四半期連結決算は為替換算の影響で減収だった。通期ではほぼ計画通りに達成できる見通しだ。
◆2020Vの進捗状況は。
2015Vでグローバルな生産体制や顧客対応への構えがある程度できた。2020Vでは、
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