【新春トップインタビュー】ブリヂストン 津谷正明CEO・西海和久COO

2017年01月02日

ゴムタイムス社

 「真のグローバル企業」「業界において全てに断トツ」を経営の最終目標として、経営改革を進めるブリヂストン。津谷正明CEOと西海和久COOは、年末定例記者会見で16年を振り返るとともに、タイヤ事業と化工品事業に対する方針を聞いた。

◆16年を振り返って

 津谷CEO イギリスのEU離脱、アメリカの大統領選挙、企業関連では化学産業や自動車産業の再編など、非常に激動の1年だった。来年もこういった状態がさらに続き、そのスピードや幅も広がっていくと考えている。

 西海COO 今年4月熊本で地震が発生した。熊本工場には700名の従業員が働いている。幸いにも、BCPの一環で進めてきた安否確認システムが作動して全員の無事を確認することができた。改めてBCPの準備と改善を進めていくとともに、防災の訓練を徹底化していかなくていけないと感じた。

◆16年の取り組みについて

 津谷CEO 2014年にオリンピック公式パートナーになって、最初のオリンピックである「リオオリンピック」が開催された。非常に大きな実験や経験を得ることができた。オリンピックは私が想像していたよりも、大きな影響力があると感じた。また、1月からは鉱山・農業機械向けソリューションビジネスの社内カンパニーの創設、10月に航空機用タイヤの事業の拡張を発表し、ソリューションビジネスを大きく進めてきた。

 デザイン面では、2016年グットデザイン賞を頂いた3商品のうち、配管距離の自由度が向上するサイホン排水システムは、商品ではなくシステムで初めて受賞した。新しい分野で受賞したことを大変誇りに思っている。

 また、販売サービス網の拡張も続けている。仏・SPeedy社の買収や独・プノイハーゲ・マネジメント社との合弁事業など、新しい形での事業拡張を進めることができた。

◆今年を100点満点で振り返ると何点か

 津谷CEO 今年は細かい数字になりますが

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