中計「NGS2020」の利益目標数値を16年度に達成するニチリン。姫路工場内に「生産技術センター」を建設し、自動化設備機器の外販に注力する前田龍一社長に17年度の事業計画、経営課題を聞いた。
◆16年を振り返って
16年12月期第3四半期連結決算は、売上高は円高の影響により減少したものの営業利益は過去最高を計上した。
日本ではVW向けのパワステホースの納入車種の拡大により販売が好調に推移したほか、北米では、一昨年から進めていたロボット化による生産性改善、不採算となっていた曲管ホース(低圧ホース)の日本子会社への生産移管が本格化、日本からの安定した供給に替えることで他の部品の生産性も大きく向上した。
中国では小型車減税とSUV車の需要増により販売台数が下支えされ、営業利益は工場の自動化、工程改善などの生産性改善活動が寄与した。
アジアでは二輪用ブレーキホースの販売に加え、新しく商品投入したフューエルホースの販売増で好調に推移した。
◆17年度の設備投資計画は。
16年度は姫路工場内のロボットを
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