東ソーは12月21日、ポリエチレン樹脂全製品について、来年2月1日納入分より、現行価格から20円/kg以上の値上げを実施すると発表した。
対象製品は、低密度ポリエチレン(商品名:ペトロセン)、直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:ニポロン―L、ニポロン―Z)、超低密度ポリエチレン(商品名:LUMITAC)、高密度ポリエチレン(商品名:ニポロンハード)、エチレン酢酸ビニル共重合体(商品名:ウルトラセン)、ポリオレフィン系接着性樹脂(商品名:メルセン)、高溶融張力ポリエチレン(商品名:TOSOH―HMS)。
ポリエチレン樹脂の主原料である国産ナフサ価格については、OPECの減産合意を受けた原油価格の上昇と円安の進行もあり、17年第1四半期(1~3月)は4万2000円/klを窺う水準にまで上昇することが想定される。また、これに伴い副原料や物流費などの上昇も避けられない状況となってきている。
同社はこれまで固定費を含め徹底したコスト削減に努めてきたが、このような急激なコスト事情の悪化を自助努力のみで吸収することは極めて困難であり、今後の製品安定供給継続のためにも、価格改定を実施するとしている。