住友理工は12月27日、チリ・サンティアゴで1月9日から開催される「第16回世界地震工学会議」にビル用制震システム「TRCダンパー」を出展すると発表した。
TRCダンパーは、オフィスビルやマンションなど高層ビルの地震対策に有効な制震装置。創業以来培ってきた高分子材料技術を生かし開発した特殊粘弾性ゴムを採用しており、薄くコンパクトながら、地震発生時には地震の揺れを熱に変換し建物を守る。繰り返しの地震(余震)にも効果を発揮するのが特長。
同社は、2008年からビル用TRCダンパーの海外での販売を開始。現在は台湾や中国で100案件以上の採用実績があり、国内外での拡販を推進している。
世界地震工学会議は、地震工学における世界最大規模の国際会議で、世界各国の地震工学関係者約4000人が参加予定。今回の展示ブースでは、ビル用TRCダンパーに加え、橋梁用ゴム支承などを展示し、業界のオピニオンリーダーに同社の地震対策製品の特長や魅力をPRする。また、彼らとのコネクションを構築することで、グローバル拡販を一層加速させていく。