就任後1年半が経過したランクセスの辻英男社長。グループ全体で取り組んできた事業再構築が完了し、成長戦略へと舵を切るとともに、日本法人のトップとして社内意識の改革に取り組む辻社長に、海外・国内それぞれの現況を尋ねた。
◆16年を振り返って
ランクセスグループから4月1日に合成ゴム事業が分離し、サウジアラムコ社との合弁会社「アランセオ」を立ち上げたことが大きい。日本ではランクセスがアランセオの代理店を務めるため、人員や営業スタイルに変化はない。
また、独ランクセスの進めてきた事業再構築プログラムを予定より早く完了させた。新たな事業方針は、①中規模市場への投資、②健全な財務体制の確立、③健全な成長のための戦略の3つ。
そのうち、中規模市場への投資として、昨年9月に米ケマーズ社から
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