ブリヂストン 米国で216億円追加投資 ウィルソン工場にバンバリー棟建設へ

2017年01月11日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは1月10日、米国子会社「ブリヂストン・アメリカス・インク」が、乗用車用ラジアルタイヤ(PSR)を生産しているノースカロライナ州ウィルソン工場へ、1億8000万ドル(約216億円)の投資を決定したと発表した。

 昨年1月に発表済みの生産能力増強と合わせた総投資額は3億4400万ドル(約413億円)となり、今後10年間で段階的に投資を行っていく。

 今回の追加投資により、同工場への最新式のバンバリーミキサーの設置、その他先進的な生産設備・技術の導入を実施する。今回、新たに5万平方フィート(約4645㎡)のバンバリー棟の建設を予定しており、今春、起工式を行い、バンバリーミキサーは来年秋に稼働開始する計画だ。

 この一連の投資によって、ウィルソン工場は世界的に高まる高径サイズのタイヤ需要に対応しつつ、さらなる品質と生産性の向上を図る。工場の生産能力は現在の3万2000本/日から来年までに3万5000本/日へと増強する。

 操業開始から43年の歴史を持つウィルソン工場は、同社グループの海外工場では最初にランフラットテクノロジー(RFT)採用タイヤの生産を開始するなど、イノベーションの先駆けとなってきた生産拠点。昨年、汎用リムにも装着可能なRFT採用タイヤ「ドライブガード」の生産を開始している。

 今回の増強によってグローバルでの競争力をさらに高めていくとともに、多様化かつ拡大の続く市場のニーズに、これまで以上に対応していく。

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