東洋ゴム工業㈱のダイバーテック事業子会社である㈱ソフランウイズ(藤巻勝己社長)は、このほど植物由来の原材料を使用した「ソフラン― Rグリーンフォーム」を開発した。同製品は、硬質ウレタンシステム原液としては日本で初めてとなる「バイオマスマーク」を社団法人日本有機資源協会より4 月21日に取得している。
ソフランウイズが製造・販売する硬質ウレタンシステム原液「ソフラン―R」は、家庭用および業務用冷蔵庫や住宅用断熱建材などで使われる硬質ウレタン フォームの原材料となるもので、製造品目や用途などによって、その成形性や製品となる硬質ウレタンフォームの物性が異なってくる。同社は商品開発・製造面 における長年の知見と経験により、多様なニーズを的確に捉え、最適な硬質ウレタンシステム原液を提案してきた。
今回の「ソフラン― R グリーンフォーム」は、原材料を、従来の石化系資源から部分的に植物由来のヒマシ油に転換。植物由来成分が原材料となった場合に生じる圧縮強度不足などの 課題を、独自のポリプロピレングリコール配合技術によって解決し、実用化することができた。同システム原液を使用した製品(硬質ウレタンフォーム)は、使 用段階においても石油系資源使用量を削減し、カーボンニュートラルによるCO2削減に寄与できることになるとしている。
〈バイオマスマーク〉
石油資源への依存を低減し持続可能な循環型社会の構築をめざす国家戦略「バイオマス・ニッポン」により生まれたもの。優れた技術により製品の原材料が従来 の石油系資源から生物由来資源(バイオマス)に置き換えられ、品質および安全性が認められた環境配慮型商品の目印として「バイオマスマーク」が認定され る。
2011年06月13日