ISOの認証有効活用で ゴム業界で初
早川ゴム(早川雅則社長)はこのほど(公益法人)日本適合性認定協会が表彰する「第3回JABアワード」を受賞した。
この「JABアワード」は同協会が認定・認証制度の更なる発展を目指し、2014年度より「JABアワード」と命名し実施している表彰制度。企業や団体における仕事の仕組みの基本手順となるISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO14001(環境マネジメントシステム)をはじめとするマネジメントシステム認証を有効に活用し、成果を上げた事業所が表彰される。早川ゴムの受賞は広島県内でも、ゴム業界においても初の受賞。
今回の受賞について早川社長は「ISO認証取得組織が数万件ある中で、早川ゴムが受賞出来たことを大変光栄に思う。これからも品質経営と環境経営で継続的改善を行い、レベルを上げていきたい」とコメントした。
早川ゴムの受賞は、同社が10年後の将来展望をベースとした中長期計画、年度社長方針を展開し、小集団活動や能力開発を含めたシステマティックな活動を展開していることや、カイゼン提案制度や「作業の要点/異常の定義」を運用し、品質マネジメントシステムの継続的改善やリスク管理に活用していること、及びチャレンジを奨励する行動指針のもと、新製品開発に積極的に取り組むとともに、工程ごとに関連部門が連携してレビューを行い、トラブル防止を図っていることーなどが高く評価された。
これら活動の成果としてASTIQ活動やカイゼン提案等による生産性向上や不良削減により、毎年数千万円レベルのコスト削減を果たしており、また、市場クレームについては、購入先への作業の要点/異常の定義の導入などにより、2012年5件から2016年0件への削減に成功しているなど、事業の特性に応じた特長のある品質マネジメントシステムの構築・運用が着実な効果をあげた。
なお、第3回JABアワード表彰式及び事例報告会が3月13日、午後1時から東京ウィメンズプラザホール(東京都渋谷区)で開催される。
日本適合性能認定協会主催者あいさつのあと、選考理由、表彰事例が紹介される。