中小企業基盤整備機構がまとめた2011年7―9月期の中小企業景況調査によると、全産業の業況判断DI(景気が「良い」とする企業から「悪い」とする企業を引いた値)は、4―6月期比8・2ポイント改善し、マイナス26・6ポイントとなった。
中小企業の業況は、持ち直しの動きが見られるものの、円高等の影響が懸念される。
製造業の7―9月期業況判断DIは同8・3ポイント改善のマイナス20・5ポイントとなり、マイナス幅が改善した。 業種別では、化学や電気、情報通信機械器具などで悪化したが、サプライチェーンの回復や大企業の工場再開で輸送用機械器具や木材・木製品、パルプ・紙・紙加工品、食料品など11業種で改善した。
非製造業の業況判断DIは同7・7ポイント改善のマイナス28・8ポイントとなり、マイナス幅が改善した。産業別にみても、卸売業、サービス業、建設業、小売業のすべての産業でマイナス幅が改善し、 製造業、非製造業ともに業況判断DIは、マイナス幅が改善した。
2011年10月06日