原材料メーカー各社の値上げが相次いでいる。ナフサやブタジエンなどの価格高騰に伴い、製造コストが上昇しているためだ。原料価格の低下により売り値が下がっていた企業には朗報と言えるが、アジア市場での需給タイト感も出始めており、今後の動向を注視する必要がある。
本紙が把握しているだけでも、昨年下半期から1月31日までの間に、13社が値上げを発表した。
特に10月以降、原油価格の上昇に連れ、輸入ナフサ価格・国産ナフサ価格が急騰、アジアブタジエン市況も設備の定修やトラブルによる供給減少、中国での合成ゴム需要拡大などの影響で大幅上昇となったことから、原材料の値上げも急増した。
10月以降では、東海カーボンがカーボンブラック全品種の値上げを発表したのに続き、旭化成がスチレン系透明樹脂やスチレン系熱可塑性エラストマーなどの値上げを発表、その後、