NOKの2017年3月期第3四半期連結決算は、売上高が5344億1900万円、前年同期比9・9%減、営業利益は269億9700万円、同40・8%減、経常利益は332億8100万円、同37・3%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は203億3100万円、同39・1%減となった。
セグメント別では、シール事業のうち、自動車向けについては国内の需要回復に加えて、北米や中国等、海外での需要増加により販売が増加した。一般産業機械向けについては、建設機械等の需要回復により、販売は増加した。その結果、売上高は2288億7000万円、同3・3%増となった。営業利益は増収により266億3700万円、同15・7%増となった。
電子機器部品事業では、自動車向けは堅調に推移しているものの、スマートフォン向け等の受注減少に加え、為替の影響もあり販売額は減少した。その結果、売上高は2780億7400万円、同18・4%減となった。また、販売の減少、品目構成の変化、償却費の増加、および為替の影響等により13億1500万円、の営業損失(前年同期は206億8900万円の営業利益)となった。
ロール事業では、プリンターの需要減少により販売は減少した。その結果、売上高は173億1000万円、同19・5%減となった。営業利益は、販売の減少により7億4100万円、同36・4%減となった。
特殊潤滑剤等のその他事業においては、売上高は101億6300万円、同9・4%増となり、営業利益は8億6400万円、同30・3%増となった。
通期の連結業績予想は見直しを行った結果、前回公表値から修正はなく、売上高は6640億円で前期比11・0%減、営業利益は303億円で同37・2%減、経常利益は311億円で同42・1%減、純利益は212億円で同29・5%減を見込んでいる。