東ソーは2月2日、2017年3月期第3四半期連結決算について説明会を開催し、河本浩爾取締役常務執行役員が決算内容を報告した。
売上高については、ナフサ等の原燃料価格の下落に伴う石油化学製品の価格下落や、円高による輸出販売価格の下落等により、5133億9700万円、前年同期比10・2%減となった。営業利益については、販売数量増に加え、原燃料安を背景とした交易条件の改善等により、714億6900万円、同48・0%増となり、減収増益の決算となった。経常利益は754億7600万円、同55・5%増。親会社株主に帰属する四半期純利益は、518億4800万円、同71・5%増。
河本取締役は「第2四半期まで67億円の為替差損を計上していたが、第3四半期に円安が進行して8億円の為替差益に転じた」と述べ、営業利益と経常利益が2年連続で最高益を更新したことを明らかにした。
セグメント別の業績を見ると石油化学事業では、エチレン、キュメン等のオレフィン製品は、昨年3~4月に実施された四日市事業所の大定修による生産量減少に伴い、出荷が減少した。また、ナフサ価格等の下落を反映して製品価格は下落した。ポリエチレン樹脂は、ナフサ価格の下落を反映して国内製品価格は下落した。クロロプレンゴムおよびクロロスルホン化ポリエチレンは、海外需要が堅調なことから出荷は増加したが、円高に伴い輸出価格は下落した。
この結果、石油化学事業の売上高は、同20・6%