本紙がまとめた昨年下半期のゴム関連企業の海外進出では、2年前に比べ3割以下に減少した前年から、さらに減少したことが分かった。これにより、海外進出はひとまず落ち着いたと言える。
ただ、米国のトランプ新政権が北米自由貿易協定(NAFTA)を見直す考えを示したことで、メキシコに進出した企業は、対応策を検討しておく必要に迫られているようだ。
日本からメキシコへは、自動車メーカーが中心となって進出が行われ、それに伴い自動車部品メーカーやタイヤメーカーなども次々に生産拠点を構築した。本紙調べでは、ゴム関連企業のメキシコへの進出は2013年の下半期から特に目立ち始め、その後、コンスタントに増加している。
自動車用ゴム部品メーカーを例に取ると、豊田合成は