三洋貿易の2017年9月期第1四半期連結決算は、売上高は167億8400万円で前年同期比2・4%増、営業利益は13億1800万円で同0・5%増、経常利益は14億7400万円で同6・0%増、四半期純利益は9億円で同4・9%増となった。
セグメント別に見ると、化成品のゴム関連商品は、主力の自動車や家電・情報機器向けの合成ゴムや副資材が特に好調だった。化学品関連商品では、アジア向け輸出は振るわなかったものの、香料や医薬関連商品の輸入・染料販売が堅調に推移した。また、前連結会計年度中に新しく連結子会社となったソートの業績も寄与した。これにより、同セグメントの売上高は67億8000万円で同16・3%増、セグメント利益は4億6900万円で同61・5%増となった。
機械資材では、産業資材関連商品は、シート用部品等の自動車内装用部品が引き続き好調を維持したが、前年同期比では売上・利益ともに減少した。機械・環境関連商品は、バイオマス関連設備の納入が実現し、増収増益となった。科学機器関連商品は、表面物性測定装置や摩擦摩耗試験機等の分析・試験機器が好調だった。
この結果、同セグメント売上高は51億9800万円で同0・9%減、セグメント利益は5億9400万円で同11・9%減となった。
海外現地法人では、サンヨー・コーポレーション・オブ・アメリカは、モーター等の自動車用部品の販売が業績を牽引して好調。三洋物産貿易(上海)有限公司は接着剤の販売が大きく伸長し、業績は順調に推移した。サンタップ・インターナショナル(タイ)は、自動車内装用部品が好調だった。これにより、同セグメント売上高は36億2700万円で同10・8%増、セグメント利益は2億1800万円で同144・4%増となった。
国内子会社では、コスモス商事は、地熱開発関連の機材販売やレンタル事業を中心に好調だったものの、海洋・船舶の大型案件が実現した前年同期と比べて売上・利益ともに大幅な減少となった。また、ケムインターは韓国経済の低迷等により、化学品・機械電子部門とも低調だった。
この結果、同セグメント売上高は11億1300万円で同42・6%減、セグメント利益は1億4500万円で55・4%減となった。
通期の連結業績予想は当初見通しから変更なく、売上高は670億円で前期比11・8%増、営業利益は42億円で同3・6%増、経常利益は43億5000万円で同1・8%増、当期純利益は27億9000万円で同1・2%増を見込んでいる。
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