日本ゴム輸入協会がまとめた16年12月の天然ゴム輸入量(生ゴム)は、合計で4万5162t、前年同月比9%増(前年4万1498t)となり、2ヵ月連続で増加した。
輸入金額は、78億3338万円で同9%増(前年71億9560万円)となり、こちらは16ヵ月ぶりに前年同月実績を上回った。
平均輸入単価はキロ当たり173・5円で、前月比19・6円高となり、2ヵ月連続で上昇した。
1~12月累計では、輸入量が前年同期比3%減、金額が同23%減となった。
16年の天然ゴム輸入実績を振り返ると、数量は年間を通じて増加と減少をくり返しながら推移した。1月が5万8733t(前年同月比1%増)で始まり、2月は5万4752t(同12%減)、3月は6万5345t(同2%減)、4月は5万698t(同18%減)と減少が続いた。5月は6万2324t(同微増)としたが、6月は5万3470t(同9%減)、7月は5万4318t(同1%減)と減少し、8月は5万4105t(同9%増)と増加。9月は5万4880t(同6%減)、10月は5万2741t(同8%減)と減少した後、11月は5万3200t(同4%増)と増加して、12月もそれに続いた。
天然ゴムの主要需要先である自動車用タイヤ・チューブの国内生産実績(JATMA統計)を見ると、12月のタイヤ・チューブ生産量は前年同月比0・3%増となっており、国内の天然ゴム需要は安定しているものと見られる。
輸入金額については、
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