日本自動車タイヤ協会(JATMA)がまとめた16年の自動車タイヤ・チューブ生産・出荷・在庫実績によると、生産量は合計101万9801tで前年同期比3・6%減、国内出荷は52万6245tで同3・1%減、輸出出荷は50万1425tで同4・6%減となった。
16年の自動車生産が全車種合計で前年比0・8%減となったことに加え、タイヤの生産拠点が海外に移っていること、降雪が少なかったことなどで前年実績を下回ったものと見られる。
四半期の累計ごとに生産と出荷の推移を見てみると、1~3月の自動車タイヤ・チューブの生産量は前年同期比は7・2%減、国内出荷は同7・2%減、輸出出荷は同6・2%減と落ち込んだ。自動車生産が1~3月で同3・7%減となった影響も大きかった。
1~6月の生産量は同6・6%減、国内出荷は同5・5%減、輸出出荷は同7・7%減だった。1~6月の自動車生産が同3・4%減と上半期としては2期連続で前年実績を下回った。建設機械も依然として前年割れが続くなど、需要環境が回復していないことで、自動車タイヤ・チューブの生産が目立って上向くことはなかった。
1~9月の生産量は同4・8%減、国内出荷は同3・7%減、輸出出荷は同6・0%減。自動車生産が8~9月は2ヵ月連続でプラスとなったことで、8月の自動車タイヤ・チューブの生産はマイナスだったものの、国内出荷はプラスとなり、9月は生産・出荷ともにプラスに転じた。自動車タイヤ・チューブの生産がプラスとなったのは
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