住友ゴム工業は、1月27日に京都大学防災研究所で住宅用制震装置「MIRAIE(ミライエ)」の性能を確認する実大振動台実験を実施した。昨年4月に発生した熊本地震と同規模の震度と回数で、実物大の木造2階建住宅を揺らす実験を行い、「ミライエ」装着の住宅に損傷がないことを確認した。
実際に起きた熊本地震でも、県内に132棟あった「ミライエ」装着の住宅では目立った損傷は確認できなかったという。今回の実験は、そうした実績を改めて裏づけた恰好になる。地震後、ダンパーの検討をするビルダーも増えてきているとのことだった。
戸建住宅の地震対策には、大きく分けて「耐震」「免震」「制震」の3つがある。筋合いや合板を使用する耐震は、震度6強に一度は耐えられるが、その後は強度が低下する問題がある。また、建物と地面を絶縁して揺れを伝えにくくする免震は、250万円以上する価格と軟弱地盤には設置できないといった制約がある。
一方、「ミライエ」が採用している制震は、一棟30万円前後の価格で設置できる他、新築時の