デンカは2月7日、経営体制の強化を図るため4月1日付で吉髙紳介社長(66歳)の代表取締役会長就任、山本学取締役専務執行役員(60歳)が代表取締役社長兼社長執行役員に就任する経営トップ人事を発表した。
新経営体制について、吉高社長は「当社の経営計画「Denka100」が浸透し、事業分野の拡大やグローバル化が進展してきた。これに適切かつスピーディに対応するために今まで私一人の体制であったが、会長、社長の2人体制に強化した」と述べた。会長が経営を監督する側に軸足を置き、社長が経営執行の任にあたることで、経営の監督と執行を分離させてコーポレートガバナンス機能を充実させる。
会見で山本次期社長は「市場の絶え間ない激変の中で、トップマネジメントが正しい経営判断をするためには前線からのリアルタイムな的確な情報と市場分析が必要だ。デンカの社員は非常に真摯かつ誠実な人間が多いが、できる限りフラットでオープンなコミュニケーションが