日本自動車タイヤ協会(JATMA)はこのほど、2016年の自動車タイヤ・チューブ用原材料消費実績をまとめ発表した。
天然ゴムは59万8093tで前年比1・1%減、合成ゴムは41万5426tで同4・6%減、再生ゴムは1万3678tで同5・2%減。
自動車生産の低迷に伴うタイヤ生産の不振により、天然ゴム消費は8月まで前年実績を下回っていたが、自動車生産の回復と11月の降雪によりタイヤ生産が回復してきたことから、9月以降は4ヵ月連続で前年比プラスとなった。
合成ゴム消費についても、8月までは前年比で5~10%程度のマイナスで推移していたが、9月に前年実績を上回ると、その後も前年並みの水準で推移した。
カーボンブラックも年間を通じてマイナスとなり、48万1561tで同4・2%減となった。
タイヤコード全体では同3・0%減と減少。内訳は強力人絹が同5・7%増の3930t、ナイロンが同1・8%減の1万7495t、ポリエステルが同3・4%減の4万159t、その他は53・9%増の339tとなっている。
自動車タイヤは①原料ゴム②タイヤコード③カーボンブラック④ビードワイヤー⑤配合剤など、100種類を超える原材料を使って作られる。その約半分は石油(ナフサ)を原料とする化学製品で、石油に対する依存率は高い。
消費構成割合としては、タイヤの5割以上はゴム(天然ゴム32%、合成ゴム24%)が占めており、28%のカーボンブラック、14%のタイヤコードが続いている。