日本ゴム工業会・統計委員会(ライニング製品関係5社)がまとめた10~12月のゴムライニング生産実績によると、国内・輸出を合わせた生産は127・4tで、前年同期比12・8%増となり、3四半期続けて増加となった。
化学工業用は38・9t、同2・4%増。15年1~9月の四半期ごとの生産が20~40%減の水準が続いていた反動で、16年1~9月の四半期ごとの生産は10~30%増の伸びとなった。10~12月は7~9月に比べると減少したが、プラスを確保した。
鉄鋼用は5・7t、同0・9%増。1~3月は前年の不振の反動で同3・3倍の伸びとなり、4~6月も2桁増となった。7~9月は4割減と回復に陰りが見えたが、今期は微増ながら前年実績を上回った。
車両・船舶用は16・9tで同166・7%増と、前四半期に引き続き増加が続いた。
食品工業用は3・5tで同92・2%増と前四半期に引き続きプラス、鉱山・非鉄金属用は3・8tで同47・1%増となり、前四半期の減少から増加へと転じた。
その他用の10~12月は合計で58・4t、同7・0%増。このうち、大気汚染防止装置は同103・2%増で前四半期比大幅増となった。水処理装置は同14・7%増で前四半期に引き続き増加となった。化学機械装置は同28・0%減で前四半期の増加が減少に転じた。電力は同9・5%減で前四半期に引き続き減少した。
輸出は0・3tで同93・8%減。前年同期が同465・0%増と急増した反動で前年実績を大幅に下回った。
10-12月のゴムライニングの生産実績 | ||||
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単位:キロ、% | 日本ゴム工業会・統計委員会(ライニング製品関係5社) | |||
用途 | 項 目 | 10-12月 | 前期比 | 前年同期比 |
化学工業用 | ソーダ工業 | 20,883 | 105.0% | 90.3% |
その他(紙パルプを含む) | 18,020 | 85.8% | 121.2% | |
計 | 38,903 | 95.1% | 102.4% | |
鉄鋼用 | 5,662 | 133.1% | 100.9% | |
車両・船舶用 | (タンク車.タンクローリー・船内配管等) | 16,861 | 261.1% | 266.7% |
食品工業用 | 3,460 | 173.0% | 192.2% | |
鉱山・非鉄金属 用 | 3,841 | 874.9% | 147.1% | |
その他用 | 水処理装置 | 15,602 | 85.5% | 114.7% |
大気汚染防止装置 | 12,640 | 157.3% | 203.2% | |
化学機械装置(ポンプ・バルブ含む) | 4,579 | 64.9% | 72.0% | |
電力(除、大気汚染および水処理) | 15,411 | 117.7% | 90.5% | |
その他 | 10,199 | 114.6% | 89.3% | |
計 | 58,431 | 105.6% | 107.0% | |
計 | 127,158 | 116.3% | 116.7% | |
輪 出 | 252 | 23.5% | 6.2% | |
合 計 | 127,410 | 115.4% | 112.8% | |
2016年7-9月期計(5社分) | 110,454 | 99.5% | 107.3% | |
2016年4-6月期計(5社分) | 111,031 | 108.4% | 119.0% | |
2016年1-3月期計(5社分) | 102,442 | 90.7% | 95.0% |
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