カネカは2月13日、耐衝撃性改良樹脂(MBS樹脂)の「カネエースB」「カネエースM」と、耐熱性改良樹脂「カネカテルアロイ」について、21日出荷分から値上げすると発表した。
耐衝撃性改良樹脂は現行価格に対し60円/kg、耐熱性改良樹脂は36円/kg値上げする。
主原料であるブタジエンモノマーの価格は、昨年12月以降急騰しており、MMAモノマーやスチレンモノマーのなどの原料価格も上昇基調にある。さらに原油価格も上昇に転じており、ユーティリティーコストに影響している。
同社は事業収益の改善に努めているが、自助努力だけでは限界に達しており、今後の安定供給のためには需要家への価格転嫁を実施せざるを得ないと判断したとしている。