住友ゴム工業は2月13日、英国の「ミッチェルデバー・グループ(MD社)」の買収について、10日(英国時間)にすべての手続きを完了したと発表した。
同社は一昨年10月のグッドイヤー社とのアライアンス契約解消に伴い、経営の自由度が増した欧州市場で、生産増強と販売拡大策を積極的に進めている。
MD社は傘下にタイヤ卸・小売会社である「ミッチェルデバー・タイヤ・サービス(MTS社)」などを保有する持株会社。
MTS社は英国内の約6000以上の小売店や自動車修理工場などにタイヤ卸を行うほか、直営のタイヤ小売チェーン「プロタイヤ」を国内に約100店展開し、英国市販タイヤ市場で年間約600万本を販売する大手タイヤ販売会社である。
住友ゴムは今回の買収により、英国市場で「ファルケン」ブランドのプレゼンス向上を図り、長期ビジョン「ビジョン2020」で掲げたアクションプランである「欧米事業の拡大」を加速していく。