加藤産商(東京都中央区、加藤達男社長)は、大手化学品専門商社としてゴム・樹脂・新素材・機械など幅広い分野で、高品質・高機能な製品づくりを支えてきた。
今期(2017年9月期)の需要動向を見ると、輸出案件が10月から12月にかけて増えたことから、第1四半期(10~12月)は前期比で増収増益となった。輸出案件に関しては、各地域で満遍なく伸びており、中でも中国・タイは自動車関連の注文が増えた。
海外拠点の現況は、タイとアメリカが伸長。こちらも大きなウエイトを占める自動車関連の需要増加に支えられた。他の地域では、中国・マレーシア・インドネシアは現地通貨ベースで伸びたものの、ベトナムとメキシコは開設から日が浅いので、今後の取組次第。
ベトナムでは、ポリマー・カーボンブラックと並ぶ合成ゴムの3大原料の一つであるオイルについて、商社が販売できない仕組みになっている。国独自の規制があるためで、ベトナムで商売することの難しさを感じている(同社)。メキシコは普段の商