バンドー化学は2月17日、難燃耐熱コンベヤベルト「FR7000」シリーズの第2弾として、さらに高温領域で使用可能な「FR7700」を開発し、3月から販売を開始すると発表した。
同製品は特殊な配合処方により、難燃性と耐熱性を両立させた。また、従来と同等の寿命を有している。熱劣化による物性の低下が小さいため、ベルト表面温度が100~180℃となる高温搬送物を搬送することが可能だ。
搬送物としては焼結鉱やクリンカなどを想定。初年度は1億円以上の販売を見込んでいる。
安定した連続搬送が求められるベルトコンベヤでは、火災の原因となりやすい高温搬送物を運搬するラインで、難燃性能を持つコンベヤベルトが求められている。
同社は昨年10月、長年蓄積してきたエラストマー配合設計技術、ベルト設計技術を活用し、国内初となる高温搬送用途で使用可能な、自己消炎性を持つ難燃耐熱コンベヤベルトFR7000シリーズの第1弾として、ベルト表面温度が60~100℃となる領域で使用可能な「FR7500」の販売を開始した。
今回、それを上回る高温領域で使用可能なFR7700を開発し、ラインナップを拡充することで、顧客の安心・安全な連続搬送操業に貢献していく。