川口化学工業の16年11月期連結決算は、売上高は微減となったものの、営業利益は9・5倍と大幅な増益となった。
売上高の6割を占めるゴム薬品のうち、国内の工業用品向けは自動車生産の回復などで売上増となり、タイヤ・合成ゴム向け薬品も販売数量が増加した。輸出については、中国をはじめ東南アジアの需要回復傾向を受け、受注拡大努力の結果、販売数量を伸ばした。
同社は現在、新経営3ヵ年計画を進めており、今年度が中間年となる。同計画ではファインケミカル事業全体の方針として①既存事業の拡販②新製品の開発③新規顧客の開拓―の3点を掲げている。
既存事業の拡販では、顧客の用途や問題点の解決に対する提案営業に