JSRは2月22日、優良な健康経営を実践している上場企業として、経済産業省と日本健康会議から「健康経営優良法人2017〜ホワイト500〜」に認定されたと発表した。
「健康経営優良法人認定制度」は、地域の健康課題に即した取り組みや、日本健康会議が進める健康増進の取り組みを基に、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰するもの。
今回は「大規模法人部門」で、健康経営の実践にあたっての「経営理念(経営者の自覚)」「組織体制」「制度・施策実行」「評価・改善」「法令遵守・リスクマネジメント」の5つの認定基準を満たすとともに、経産省が行った16年度健康経営度調査で、それぞれの項目で優良な評価を得たことにより選定された。
従業員の健康保持・増進のため、同社は保険者であるJSR健康保険組合とともに、定期健診結果の分析に基づく改善活動の実施、工場地区食堂でのヘルシーメニューの提供、インストラクターによる社内での運動指導などを行っている。
メンタルヘルス対策についても、98年からストレスチェックを実施しており、その結果を分析して高ストレスとなっている職場へのフィードバック、フォローを徹底するとともに、高ストレス者への面談を勧奨している。
時間外労働については、毎月の時間外労働実績を社内イントラネットに掲示し見える化することで、⻑時間労働の抑制に取り組んでいる。これらの施策を行うだけでなく、その結果を確認し改善を行うことで。より健康に働ける環境を整備してきた。
同社は、社員一人ひとりが健康であることが生産性向上に不可欠であるとして、今後も社員の健康を経営課題と捉え、健康保持・増進施策の推進や働き方の見直しなどに、積極的に取り組んでいく方針だ。