フッ素ゴムおよび合成樹脂・エラストマーのコンパウンド事業と、発泡体事業を柱に展開する三福工業(栃木県佐野市、三井福太郎社長)。
今期(17年3月期)の需要動向を振り返ると、コンパウンド事業では、上半期はフッ素ゴムの動きが活発だった。国内は産業機械が堅調だったものの、OEMで材料の支給方式に変更があったことが影響して、売上は横ばい。輸出については自動車関連の動きがよく、販売が伸びた。下半期はフッ素ゴムの動きが落ち着いたが、11月以降は堅調に推移した。通期では売上は微増、利益面は増益を見込んでいる。
発泡体事業では、原材料費上昇が予想より下振れしたことや、内部改革によるコスト削減が奏功し、利益面の数字を押し上げた。また、下期に入って東北の復興需要が動き始めた。通期では売上は微増で、増益を確保できる見通しだ。
「一昨年から歩止まり向上や不良削減などの取り組みを始め