三菱化学は3月1日、エポキシ樹脂とエポキシ硬化剤を6日出荷分から値上げすると発表した。
エポキシ樹脂(BPA型・BPF型)は45円/kg、エポキシ樹脂(他・特殊型)は13~52円/kg、エポキシ硬化剤は28~46円/kg値上げする。
国産ナフサ基準価格は、昨年以来の円安進行などを受け騰勢を続けており、1~3月期には4万2000円/klを超えるものと見込まれている。さらに、用役や副原料などの諸経費の上昇も避けられない情勢となっている。
また、ビスフェノールA、エピクロルヒドリンを原料とするエポキシ樹脂とエポキシ硬化剤についても、ビスフェノールAの主原料であるベンゼン価格について、アジア価格は1000ドル/tまで上昇しており、原燃料価格が高騰している。
同社はビスフェノールA、エピクロルヒドリンなどの原燃料価格の上昇に伴う大幅なコストアップを自助努力により吸収するため最大限努めているが、限界を越えていることから、今般エポキシ樹脂及びエポキシ硬化剤について値上げを行うことにした。