クレハエラストマー(大阪市中央区、白枝照基社長)の17年3月期下期(10~3月)ゴムシート事業は、汎用品の動きが堅調で、売上はほぼ計画通りに推移している。上期と比較して出足が悪かったものの、11月から動きが出始めた。
利益面では、上期に生産性の改善に目処をつけ、下期から不採算設備を動かさないなど大胆な策を講じているが、効果はまだ限定的となっている。
「改善すべきところは残っており、もう一絞りする必要がある。まだ道半ばだ」(同社)
同社では昨年6月、厚物シートを中心に全般的に価格改定を実施した。一部に不採算品が残っており、引き続きコスト改善の取り組みを続けている。
通期見通しについては、汎用品は計画通りに販売を伸ばしているものの、新規のスポット品や一部の特殊製品が伸びず、全体ではわずかに未達となる見込みだ。
高機能品の動向では、超広幅シートは、特に海